黒川代表の釣り野伏せ
注)筆者の妄想・憶測が多分に入っております。
釣り野伏せ
釣り野伏せとは、囮をつかって、敵をおびき出し、釣られた敵を包囲殲滅するという戦法のことだ。薩摩藩の島津義久が考案したとされる。
最近、つばさの党の逮捕&再逮捕のニュースを聞くことが多い。
つばさの党逮捕事件は、ひょっとしたら、黒川敦彦氏が仕掛けた釣り野伏せなのではないか?
日本国の現状と、つばさの党逮捕事件を、点と点をむすんで考えると、すべては黒川敦彦氏の作戦ではないかと思えてくる。
すべては黒川敦彦氏と、彼の仲間のつばさの党のメンバーが国会議員になるための策謀である。
つばさの党 逮捕事件で確認されたこと
つばさの党逮捕事件では、「選挙の妨害をしてはならない」ということが確認された。
(選挙の自由妨害罪など、はじめてきいた。)
選挙の妨害は犯罪であり、選挙の妨害をしたら逮捕される。つばさの党逮捕事件は、この前例をつくったのだ。
たとえ、政府が気に入らない主張をする候補者がいて、政府の意向に沿ってその候補者の選挙活動を妨害した民間人がいたとしても、選挙活動の邪魔をすると逮捕される。
現場の警察官としては、たとえ国が気に入らない主張をする候補者でも、候補者の選挙活動を妨害する者がいたら、つばさの党逮捕事件という前例が存在するために、選挙活動の妨害をやめさせなければならない。
なにを当たり前のことをいっているのだ?
と思われただろう。
だが、この”当たり前”を前例としてつくることが重要だったのだ。
黒川敦彦氏の大戦略
戦略目標
日本の政治を変えるとか、すべての人が幸せになれる国をつくる、などの抽象的な目標は、さておき
黒川敦彦氏の当面の目標は、「つばさの党から国会議員を出すこと」と考えてよいだろう。
この目標のためには、衆議院議員選挙で勝つことが必要だ。
選挙で勝つためには、有権者からの投票を得なければならない。
有権者から投票してもらうためには、有権者が投票する何らかの理由が必要である。
有権者が投票する理由は、
・政党への信頼性
・候補者の魅力
・家族や知人のすすめ
・政策の魅力
・自分の利益
・なんとなく、面白そうだから
など、さまざまな理由がある。
とくに、昨今では、ガーシー議員が誕生するなど「なんとなく、面白そうだから」という理由が無視できない要素になっている。
だからこそ、黒川敦彦氏は、
・有権者の利益に直結し、魅力的で、おもしろい政策を掲げること
で選挙に勝利しようとするはずだ。
もちろん、そんな政策があれば、すでに別の候補者がかかげているはずだ。
本来は、そうだ。
だが、現実には、多数の有権者の利益を損ない、実損害を与え、多数の有権者が不満をもっている国の政策がある。
それに対する反対意見をだれも表明していない、奇妙な状況が出現している。
黒川敦彦氏の政策
黒川敦彦氏がかかげる政策は、ひとつだけだ。
年金制度の廃止
これだけである。
年金には年間 60兆円が支出されている。
それに対する保険料は80兆円である。
消費税10%分の税収は、ざっくり25兆円である。
だから、消費税の3倍程度、消費税30%程度が保険料として、国民の負担になっている。
給料明細をもらうと、税金より明らかに高額な保険料が差っ引かれている。
年金制度を廃止すれば、この保険料の桁がひとつ減るのだ。
もちろん、老後には年金をもえらなくなる。だが、いまの現役世代にとっては、年金の払い損なので、いますぐ年金がなくなってくれたほうがお得なのだ。
有権者が合理的に行動すると仮定すれば、
「年金制度の廃止」
は、多数の国民の支持を得るはずだ。
もちろん、高齢者の支持は得られないが、年金制度が消失して得をする有権者も多数いるのである。
年金制度をぶっ壊す!
有権者が投票する理由は、
・政党への信頼性
・候補者の魅力
・家族や知人のすすめ
・政策の魅力
・自分の利益
・なんとなく、面白そうだから
などである。
黒川敦彦氏がかかげる政策は、年金制度の廃止である。
この政策は、過大な保険料を払わされている、現役世代の支持を得るだろう。
さらに、独身男性の平均寿命は67歳なので、独身男性からは、格別に大きな支持を得られるはずだ。
この政策は、現役世代や独身男性などの、特定の層に大きな利益をもたらす。
そしてなにより、おもしろい。
社会に対して不満を抱えながらも、さまざまな重圧のために、楽しみのない人生を過ごす人間にとって、閉塞した社会を打破する黒川氏は、すごくおもしろく見えるだろう。
偉そうに説教するマスメディア連中をギャフンと言わせて欲しい。
そう思っている人たちはたくさんいるだろう。
黒川氏が年金制度をぶっこわーす!
と叫んで、国政選挙に出てきたら、(おもしろ半分含め)投票する人が多数いるだろう。
彼らにとっては、国がどうとか、民がどうとか、そんなことなど知ったことか!
楽しみがなく、希望がなく、我慢と不満ばかりの生活に、いま、おもしろいものが必要なのだ!
実際問題、泡沫政党が年金制度の廃止をかかげたところで、それがすぐに実現するなど、そんなことはまずありえないと、みんなが予想する。
だからこそ、年金制度に矛盾を感じつつも、実際に年金がなくなったら困ると考える保守的な人でも、安心して投票できる。
つばさの党逮捕事件の狙い
つばさの党逮捕事件の目的のひとつは、おそらく名前を売ることだろう。
将来の支持者に顔を売ることだ。
同時に、きたるべき選挙において、敵対勢力の選挙妨害を封じ込めることである。
現状の政治には矛盾がある。
本来、有権者が自分の利益を考えて行動するならば、年金制度の廃止をかかげる政党が存在してしかるべきである。
(本来は、過半数ギリギリで、年金制度の維持が決まる程度だろう)
だが、そのような政党は存在しない。
日本国の政治形態は、偽りの民主主義である。
現在の日本国は、大学&マスメディアが国民をあやつることで成立している。外見上は、民主主義の体裁をとりつつ、大学とマスメディアが連携することで、民衆の投票行動を操作することができる。
大学が、正しくみえる理屈を考える。こうあるべきだという、理論を構築する。(文系大学教授の本分は、ミームの創作である。人を動かすプログラムを作成するのが仕事だ。)
この理論を、マスメディアが繰り返し報道することで、国民一人ひとりを洗脳している。国民一人ひとりに、お前らはこう動くべき、こうあるべきだとの大学教授が考案したプログラムを無意識化に刷り込む。
(マスメディアが、大学教授が作成したミームを人間にインストールする)
いったい・・・・いつから自分自身の利益のために、投票先を決めてはならないと錯覚していた?
なぜ、国民は自分の利益を優先した政策を支持してはならないのか?
(NHK党は例外)
マスメディアや大学の先生方の主張から、はずれた考えを述べる候補がいたら、まずは無視される。次にマスメディアは、激しくバッシングをする。
この2段攻撃により、不満をもつ国民が何もできない状況を構築した。
だからこそ、明らかに矛盾をかかえた年金制度廃止を主張する政治家がひとりも現れないという、奇妙な状況が出現したのである。
だが、ひとたび国民の一人ひとりが自分自身の利益に沿った行動を開始すれば、状況は一変する。
黒川敦彦氏の狙いは、大学教授やマスメディアにとって不都合な、過激な政策をかかげて、選挙に勝利することだ。
その過激な政策をかかげる選挙活動を邪魔されないために、あえて自分が選挙活動を妨害して、逮捕されることで、選挙活動の妨害をしてはならないという前例を作ったのだ。
日本の政治の転換点
現在の日本の有権者は、自分自身の利益ために投票することができていない。(自分自身の利益を代表する候補者がいない)
この不自然な状況においては、有権者の一部に利益があることを主張することで、選挙に勝利することが可能になる。
(NHK党のNHKをぶっこわ~すの 主張をより進化させた主張をする)
この主張は、当然ながら過激なものとなる。
マスメディアや国を支配する上級国民にとって、不都合なものになる。
つばさの党逮捕事件は、選挙妨害をしてはならないという前例を作った。
この前例があるがために、政府やマスメディアが気に入らない主張をする候補者を邪魔することができなくなってしまった。
つばさの党逮捕事件は、日本の政治の転換点になるだろう。
なにせ、現在の日本国は、ガソリンが漏れまくって可燃物が充満したガソリンスタンドなのだから。
弱者男性や弱者女性、発達障害、精神障害、生きづらさを抱えた人たちが不満を充満させているのだ。
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