わたしは子育てに向いていない説

わたしが思う子育てに向いているかどうかは、まず子供に合った生活リズムができるかどうかです。

わたしも旦那も朝が弱く、自分が子供のころからさんざん耳にしてきた「早寝早起き」が必要なのを子供を通して理由を今更痛感するようになりました。

早く寝ないと、早く起きれるわけがなく、朝すっきり起きれないとだいぶ出遅れてしまいます。まず、朝起きてからなかなか食欲がわかないので朝ご飯があまり食べられません。ぼーっとしていると準備がおろそかになったり、時間にルーズになってその日の見通しというか予定などが頭に思い浮かびません。それは、おそらく会社に行っても学校に行っても、人と会うようになってもどこかでスイッチが切り替わらないとずるずると社会に出る準備ができないまま、丸腰で出ていくのと同じことのように思います。

そうしたことから、劣等感が生まれやすいです。負担に感じることなく朝が起きれて、一日をスタート出来たら感じる事のない不安や焦りなど余計な負の感情を持たずに生活ができます。

そもそもの睡眠に必要な時間もそれぞれですが、こどもにとって発達に必要な睡眠時間を確保してあげることも、正常な発達や成長に必要です。


そして、当たり前すぎてもう聞きたくないと思うけど、食事のことです。栄養のあるものをしっかり食べる事です。食べ物にはいろいろな役割があります。体に入ったときに、からだを元気にする役割や、健康を維持したり、成長するために必要な食べ物があります。それを知らないと、なんか不調でいつもだるさを感じていたり、健康とは言えない状態で成長がうまくいかなかったり、偏ったりします。病気になりやすくなったりもします。

近年主流になりつつある、赤ちゃんの入浴後の保湿剤のべたべた塗は、アトピー肌を未然に防ぐことができる方法だと言われます。

赤ちゃんは角質層が薄く、大人で10層くらいあるとしたら、4層くらいしかありません。そのことを知らない親は、入浴後ほっておくと、水分を拭くときの摩擦や、からだの熱により保水できる量が少なく、とくに冬場の空気の乾燥などでより傷つきやすくなっています。バリア機能が少ないうえに、傷つくと、アレルゲンの侵入も起こりやすくなり、アレルギーが発症する可能性も高くなります。

また、睡眠にもつながりますが、部屋の湿度や温度管理、そうじが行き届いて清潔な部屋で過ごせているかも、ぜんそくやアレルギーの発症に影響してきます。

赤ちゃんは、はじめ3時間ごとにおっぱいを飲みます。これは、3時間の周期で赤ちゃんが活動しているからだと言われます。

いっぱいを飲んで、寝て、排泄をして、というのを3時間ごとにくりかえし、やがてそれが6時間ごとになり、起きている時間がのびます。この周期をリズムとして自然とつかめると赤ちゃんも安定して生活ができますが、いろいろな理由で不規則になるとぐずったり、寝なかったり、というのが出てくるそうです。


わたしは、赤ちゃんのリズムというのが全く分からず、私自身生活リズムがととのった生活をしていなかったので、まず早寝早起きをすることができずこっちのリズムに引っ張ってぐずったり、寝てくれなかったり本当に苦痛な日々を過ごしました。30歳を過ぎて出産した上に、産後の体の戻りも悪かったので体力もなく、何がななんだかわからないままとにかく世話をして慌ただしく過ごしました。

でも、もしもとから生活リズムのある規則正しい家庭に生まれた赤ちゃんであれば、すんなりと赤ちゃんのリズムと合わさって、もう少し楽に世話ができたのではないかと思います。

赤ちゃんを世話するのが苦にならない人がいます。

わたしは、自由気ままに好きな時にすきなことがしたいので、まずはそれが全部できずに赤ちゃん中心になることがストレスでした。それでも、自分が生みたくて産んだ子なので、満たされている部分もありました。

旦那がシフト制で夜勤もあり、不規則な時間勤務なこともストレスでした。完全にひとりで赤ちゃんの相手をし続けるのは、体力的にも精神的にも追い詰められました。時間や心、体力的にも余裕をもって、こういうかかわり方をしていきたいという思いはありましたが、到底そんな余裕はありませんでした。

旦那が仕事、わたしが家事と育児という分担は、まったく平等ではありませんでした。


また、親子のかかわりもそうです。大事なことは全部学校で教わると思っている人もいるかもしれませんが、生きていくうえで必要なことは勝手にどこかで吸収して大きくなっていくと思ったら大間違いです。こどもが自分で吸収してくることもあると思いいますが、だいたいのことはきちんと親が教えないと知らないことの方が多いです。親の様子をみて育つ部分もあるので、あいさつや近所の人とのコミュニケーションとか、買い物の様子とか、お金の使い方とか、必要なことはきちんと教えた方がいいです。

赤ちゃんは何も知らないで生まれてきます。本能でできること以外は、少しずつ習得していくことで発達していきます。その習得は偶然何かから生まれたり体が発達していくうえで自然とできてくることだけではなく、誰かが教えないと知らなかったりできないことがあります。

赤ちゃんの5か月検診や1歳半検診では、赤ちゃんの身体的な成長だけでなく、月齢に応じて興味や、ことばなどの発達の様子を見られます。

たとえば、1歳半の検診で5角形が分からなかったこどもが発達障害のうたがいがある、または予備軍として経過観察になったそうです。問題はそれだけではなかったかもしれませんが、5角形を知って生まれてくる子はいないので、親がかかわりの中で教える機会がないと知らずに育つことになります。それを教えても分からなかった場合、先天的な問題があるとして、障がいと認定される可能性があります。

そうした発達は親とのかかわりのなかではぐくまれることが多いので、何か少し気がかりな点があると親のかかわり方にアドバイスがあります。それでも、改善されない場合などは先天的な問題や障がいとして、認識されるようになります。

我慢ができない子や、多動の子も親とのかかわりの中で、じゅうぶんな時間や愛情に触れることができなかった場合が多くあります。ゆっくり、穏やかに話す環境、聞いてもらえる環境、落ち着くということも成長の中で必要なことだと思います。そういう環境に育っていないのに、できないのは当たり前だと思います。

子どもに本をたくさん読ませるといいと言われます。

こどもは言葉を本を通して吸収するそうです。本には絵が描いてあるだけでなく、言葉が文章として書いてあるので、おしゃべりの教科書としてこどもに大切なものなそうです。

こどばが遅い子は、本を読んでいない可能性があります。本を読んでいなくても、親子の会話がたくさんあったら、たくさんきゅうしゅうできるかもしれません。

でも教わっていないことは、できないのが当たり前です。

それから、人を気遣う心や、心配して声をかけることなどの発達も見られます。親がそうした関わりを子供にすることで、こどもがまねをして身近な人にそうしてあげることができるようになるそうです。

すべての責任が親にのしかかってきます。その責任を重くとらえとまた苦しく、軽んじてしまうとあとあと問題になってくるかもしれません。ほどよく受け止め、受け流せるといいと思います。

そのすべてを一人で抱え込んで、孤独を感じながら子育てをすることは修行に近いというより、終わりがなくそれ以上につらいことかもしれません。まずは身近にいる旦那や家族とその大変さを分け合ったり、その大変さを軽減することが大切だと思います。

子育てに向いている事、子どもにとっていいと一般的に言われている事ができなくても、子育てをしたらいけないということにはならないし、それができなかったからと言って、こどもが大きくなったときに必ずしも苦労したりつらい思いをするということにはならないとも思います。

一般的によいとされる子育ての枠組みのようなものがわたしはとにかくうまくできなかったストレスが、子育ての楽しさを半減させていたように感じました。そういうものを意識しなかったらストレスを減らせたかもしれません。そして、逆に一般的によいとされる子育てがすんなりとできればもっと楽しめたような気もします。

反する二つの思いを感じながらも、これからも日々ただ前向きに子供とむきあうべきなんだろうと思います。

はじめは、自分のできなさにほかの家庭と比べてダメだと、少しでもできるように頑張ってきましたが、そうした頑張りが無駄ではなかったと思いつつ、今は自分に合った子育てを少し力を抜くようにしながら、少しでも楽に子育てができる方法を考えています。

どうか、子育てに追い詰められる人が減るようにと、またそうした環境の中で育ちつらい思いをするこどもが減るようにと、わたしはどちらの立場にも立つことができず、親の責任を感じながらも限界も感じています。

子育てに何が本当に大切なのか分からないまま子供の成長とともに子育てを終えていくのかもしれません。

子育てに正解はないけど、こうした方がいいというのはある、というのが持論ですが、それにしばられることで生きにくくなるならやめた方がいいし、自然にできたとしても、正解とは言えないということ、一番は自分がこどもの心が満たされるような子育てをしたいし、そういう子育てが主流になったらいいと思っています。それができない現実の問題を考えるのは、また今度にします。






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