ウルフと父の死と葬儀と学美とジョン・ボイエガとコートとオートバイとニトリと

 今月7日、せっかく『星座盤』を読みきったのに外部合評会へ行けなくて残念。頭痛に耐えながらウルフ大会の配信を流しつづけていた。内容をあまり憶えていない。

 8日の晩、仕事を終えて腹を空かせて帰宅すると父が風呂にいるようだった。帰ったのは20時で、この時間にはいつも風呂は済ませているはずだった。おかしいなと思いつつ扉を叩いても反応がなく、すこし開けてみたところ動いていない。近づくと湯に顔が浸かっていた。呼びかけても揺すっても反応がないので119番に電話。とりあえず湯を抜いて体を引き出して心臓マッサージするよう指導されるが、場所が狭いのもあってうまくいかない。過去の仕事で入浴介助は経験があるので多少のやりかたは心得ているのだが。救急車のサイレンが聞こえてきたので外へ出て迎える。救急隊員が3人がかりでも引き上げるのに苦労していたので、私ができなかったのは仕方ない。父が通院していた病院へ搬送。搬送しながら延々、心臓マッサージ。病院へ到着して父は処置室へ運ばれ、私は待合で待つことに。とりあえずtwitterにツイートしつつ妹と連絡を取る。やがて医師が来て、覚悟していた通りのことを伝えられる。警察官と自宅へ向かったときには日付は変わっていた。自宅から病院へ戻るころには強い雨が降っていた。妹と話し合って葬儀屋を決め、遺体を引き取ってもらったのが午前3時。雨が降っているし、外に出てしまえばそのまま病院へは戻れなくなるのはわかっているので出たくなかったが、成りゆき上、出ないわけにはいかなかったので、外へ出て葬儀屋の車を見送る。世の無情を嘆きながら、すぐ近くの吉野家へ行こうかと信号を渡るも、吉野家の気分じゃないなと思ってやめておき、小市民なのでタクシー乗るのには心理的抵抗が強すぎるためタクシー会社の前を素通りし、このまま歩いていけばどこかのタイミングで始発に乗れるだろうと考え、強い雨の中、歩きつづける。途中、さきほどの警察車両の中から見つけていた24時間営業のなか卯に立ち寄る。緊急事態制限下じゃなくてよかった。漬けカツオ丼のセットを頼み、ビールを追加。ようやくの晩飯。ゆっくりと味わっているうち、近くの私鉄駅の始発の時間に近づき、店を出る。完全徒歩は免れた。帰宅後、仮眠を取り、職場へ電話したあと、仮眠のつづきを取り、妹がやってきたので起きてすぐに仮眠のつづきをまた取り、起きて父の使っていた部屋の片づけ。途中、近くに住む母方の伯母が手伝いに来てくれる。父方の伯母もふたりほどおなじ市内に住んでいるはずなのだが、来られても顔憶えてないな。父の60年来の友人である人の名前が入った名刺が見つかり、民団の関係者だと判明。言われてみれば電話のときの語調が在日朝鮮人一世の人の感じだったな。とりあえずこの日の晩は近所のホテルに泊まった。
 葬儀は12日に行なった。神戸市西区から、今年92になる父方の伯父が軽トラで来ていた。家具職人なので、今後余ることになる箪笥や衣装戸棚を本棚にリニューアルしてもらえるか相談。おう、わかったわかった、とか言っていたが、ほんとうに伝わったのか心配である。あの部屋に置いてあるごみ類を引き取ってもらったあとに家具の画像を送りつけてみる予定。メアド知らないけど。また、twitterつながりで某氏から司法書士の人も紹介していただき、非常に助かります。
 この日の晩には東大阪市石切の某ホテルに泊まり(大浴場目的)、翌朝、東花園駅から東大阪市民美術センターへ、学美展。今回も存分に刺激をいただき、たいへん満足。あとはジョン・ボイエガ監修コート買ったり、玄関に飾るためにオートバイのフィギュアを買ったり、いろいろ。すべてが終わったあとには完全にひとり暮らしがはじまるので、いろいろとできていなかったことをやっていきたい。ニトリ最高。

さいきん読み終えた本
W.E.B.デュボイス『黒人のたましい』(岩波文庫)
澤田晃宏『ルポ 技能実習生』(ちくま新書)
『星座盤』vol.15
深沢潮『縁を結うひと』(新潮文庫)

さいきん観た映画
『かそけきサンカヨウ』(今泉力哉)テアトル梅田
『最強殺し屋伝説 国岡【完全版】』(阪元裕吾)第七藝術劇場
『ミッドナイト・トラベラー』(ハッサン・ファジリ)シアターセブン
『ベイビーわるきゅーれ』(阪元裕吾) 5回目。シアターセブン
『トーベ』(ザイダ・バリルート)シネ・リーブル梅田
『バケモン』(山根真吾)第七藝術劇場
『007──ノー・タイム・トゥ・ダイ』(キャリー・フクナガ)塚口サンサン劇場
『エターナルズ』(クロエ・ジャオ)TOHOシネマズ伊丹

さいきん行った展覧会
在日朝鮮学生美術展2021(東大阪市民美術センター)


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