白鴉例会と京都とウトロ祈念館とキム・ヘスと「無限挑戦(무한도전)」とゼミへ紛れ込んだことと勧進橋児童公園と日韓創作食堂CHOAと京都タワーと

 27日、18時半より白鴉例会。オンライン。2作。33号編集のスケジュールなど。私は33号に2作出すことを規定事実のように語り、とくになにも言われず。頭数多いときに出したほうがお得ですよとお伝えする。昨日、某作品の書き直しするつもりができなかったくせに。来月の例会もオンライン。ひょっとしたら私は松江から参加か。宍道湖の様子をべつにお伝えしません。
 終了後、飯食って冷蔵庫のバーククーヘン見たら5日に賞味期限切れてた。

 25日のレッスン後、そのまま京都へ。京都駅から徒歩5分ほどのホテルへ投宿。いい部屋だが、書き物するには低すぎるテーブルしかなく、まあこれは予約のときにあらかじめ言ってなかったほうが悪い。
 翌26日、ビュッフェスタイルの朝食を堪能したあとしばらく休み、目的のウトロ祈念館へ。敷地へ入ってすぐの、かつての飯場を再現した建物に入る。ここにあったQRコードが、さっき見たら両方とも法要の様子を撮ったものになっていた。解体作業を撮ったものがあるはずだったのに。なのでいまは使われていないっぽい公式twitterアカウントの投稿をリンクします。そしてもちろん、ここまで忠実に再現できるはずもないのであった(法律的に)。
 本館では大勢の若い人たちが聴講を受けており、受け付けてもらえるものかどうか戸惑っていると、関係者らしき人が入っていくのでどさくさに紛れて入っていき、ひとりで来たと受付を済ませ、2階から見ていかれるがいいと案内された通り2階から見ていく。撮影禁止なので館内を紹介できなくて残念。2005年にウトロ地区平和記念館設立の募金キャンペーンが韓国で開始されたとき、私の推し韓国俳優であるキム・ヘスが参加しているとわかり、私は誇らしく感じたものであった。これ以外にも韓国では市民団体が政府に持ち掛けてウトロ地区の3分の1を某企業から買い取らせて、そのおかげで市営住宅が建てられたりと、それにくらべて私は今回はじめてウトロ地区に足を踏み入れたので、恥ずかしい限りなのであった。ほかにも「無限挑戦(무한도전)」というバラエティ番組で料理を届けたり、韓国の同胞、僑胞意識ってすごいなとあらためて感心させられる。アジアの残留邦人のことすら知らないもんな。3階の企画展を見て、屋上へ。自衛隊の敷地がばっちり撮れるが、これをアップしたら憲兵の生まれ変わりの人から糾弾されかねないので撮るのもやめた。
 ひと通り見たあと下へ降りたら、よかったら聴講を聴いていくがよいと許しを得たので椅子に座って聴く。終了後、このあと案内人とともに館内をめぐり、周辺も案内すると。どうやらこの若い人たちは学生で、これはゼミかなにかかなと察する。せっかくだからどさくさに紛れて私もついていく。まあ、ひとりで見るよりは詳しく知れる部分もあったが、この時期、阪神教育闘争があったけど触れないな、とか、このへんの話は朝鮮戦争と絡めたら面白くなりそうなんだけどな、とか、キム・ヘスについては触れないな、とか、いらんお世話なことも考えさせられた。ウトロにいた人たちについての話を詳しく聞けたのはとてもよかった。屋上に出て、どれくらいの規模の工事だったのか詳しく教えてもらえたのもとてもよかった。
 敷地の外へ出て、ちょっとしたウトロ地区案内。ある建物を前に、案内者がこれはなんでしょう、とクイズ。私はすぐにピンときたものの、なにしろ私はゼミのフィールドワークに紛れ込んでいるただの変なおじさんなので一言も発さず。答えは豚小屋。もうすこし入ったところで、去年の放火事件の現場。写真でも十分にえげつなかったが、現場を見るとさらにえぐい。ゼミに紛れ込んでよかった。ほかにも集会所やらセウォル号事件で生き残った人たちが描いていった絵とか見て、祈念館へ帰る。このとき、衣笠キャンパスがどうとか言ってるのが聞こえたので、この人たちは立命館大学の人だなと推察。のちほどtwitterで検索したところ、どうやらその通りっぽい。われながらキモい。ツイートは慎重に。戻ってから学生だか院生だかが感想を述べていく。まさかないやろとは思いつつ、万が一私にまわってきたときのためになんとなく考えておく。幸い、当てられませんでした。私という存在をかれらはどう見ていたのか。
 このあと、勧進橋児童公園を目指して地下鉄十条駅へ。予定ではウトロ祈念館もさっと終わらせて16時にはホテルへ帰っているかはじめて京都シネマへ行ってみている予定だったのだが、ゼミに紛れ込んだおかげで、公園に着いたときにはもう18時。ここは言わずと知れた2009年の京都朝鮮学校襲撃事件の舞台。いまやここにあった朝鮮学校は移転し、この公園内にあったというサッカーゴールやらもいまはない。新しめに見えるホテルが朝鮮学校跡かなと思うけど、確証はない。「児童公園」という名称のイメージから、グラウンド代わりにできる広さというのがよくわからなかったのだけれど、来てみて広さを実感できてよかった。
 京都駅へ戻り、ホテル近くにあった日韓創作食堂CHOAへ入る。韓国映画でよく見るような雰囲気で感激したが、ひとりで来た私はカウンターである。九条ネギのチヂミと石焼ビビンバと生ビールを注文したあと突き出しが2種出され、ああ、突き出しで金取るスタイルやなと理解。雰囲気もいいし美味しいけど、ひとりで楽しむには高いか。
 という旅をしてから例会に臨んだのであった。


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