3月3日と誕生日と『白鴉』32号進捗情報と中沢茂と地方文学と金達寿と無駄に横浜と

 今年も無事に3月3日がやってきた。正宗白鳥ジョージ・ミラーの誕生日にして全国水平社創立の日a.k.a.私の誕生日。こんな私にもお祝いのメッセージを贈ってくださる慈悲深い人は各SNSに少数ながらいらっしゃいまして、ありがとうございます。こんな感じの人間ですが、がんばって生きていきたいと思います。

 32号は目次を提出。今回は全8作なので掲載順を決めるのに難儀いたしました。私の作品は4番目になっています。3番目と交代でもいいかなとも迷いましたが、おそらくこれで決定かと思われます。外部合評だとちょうど休憩前の1作というポジション。さっさと終わらせて休憩したくてたまらないという位置ですね。やった。各媒体の同人誌評より31号の作品へ寄せられた評を集めた頁も提出。どれもこれも私の作品には一切触れられていないのに、すべて手打ちでがんばりました。
 どうやらboothで販売するかもという話も出ており、実現すれば、私から直接買うのに抵抗があったかたがたにも手に取りやすくなるかと思います。かつてはシカクさんに置いてもらおうという話もありましたが、あの話はいったい、どこへ行ったのでしたか。たぶんboothは実現するんじゃないでしょうか。知りませんけど。大阪文学学校にはこれまで通り置かせていただくことになるかと思います。あ、発行は5月23日に決まりました。延びないようにがんばります。

 先日読みはじめた中沢茂『太陽叩き』(北方文芸刊行会)を読了。あいかわらず読むのが遅い。だから2月に3冊しか読了しないうちに10冊ぐらい増えるんだ。「海胆市八月叙景」という作品タイトルに既視感あるな(「海胆」を別の読みかたしたらなおさら)と思っていたら、やはり佐藤泰志氏への影響が指摘されていた。実力ある地方の作家への中央からの軽視については岡和田晃氏が詳しいが、北海道などにくらべれば関西方面は不当に恵まれてるほうだよなと、真偽のほどはともかくなんとなく思いつつ、まあ私はどちらからも認められていないので。部外者としてがんばります。ようやく鳩沢佐美夫が読めるよ。
 と思ったのだけれど、来週に神奈川県にある神奈川近代文学館へ「生誕100年 金達寿展」を観に行くのに2冊ほど買っていた著作を先に読むべきではないかという気持ちもあり、たぶんこちらを先に読むのではないでしょうか。休館延長らしいので、当日は神奈川近代文学館へは行かずに無駄に横浜に滞在することになりますが。映画でも観ようかな。


さいきん読み終えた本
岡谷公二『伊勢と出雲──韓神と鉄』(平凡社新書)
中沢茂『太陽叩き』(北方文芸刊行会)

さいきん観た映画
『カポネ』(ジョシュ・トランク)シネ・リーブル梅田
『あのこは貴族』(岨手由貴子)テアトル梅田


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