『白鴉』33号編集と京都と文学フリマとI would prefer not toと

 心身ともに余裕がなくてブログを更新できないまま年末を迎えることになってしまった。
 今月中はとにかく『白鴉』33号の編集に注力せざるをえず、それは今回載せる自分の作品2作の校正やら修正も含まれるわけだけれども、データはすべて印刷所へ渡り、あとは来月14日の発送作業を迎えるのみ。翌15日の文学フリマ京都にもちろん持っていきますので、お近くのかたはぜひ。ブースは「え-42」です。今回また、版型を含めたデザイン変更がなされておりますのでお楽しみに
 私は14日の夕刻にでも京都市へ前乗りして一泊してから会場へ行く予定なので、そのあたりで祇園で鮨をごちそうしてくださるかたも募集しております。河原町でもいいですよ。
 また、いつものごとく、私から直接買っていただくこともできます。購入希望の際はtwitterなどのDM、このwebsiteのトップにあるメールアドレスから直接連絡ください。頒価価格500円に送料手間賃200円足して700円です。すでに何人かからご予約いただいておりますが、十分に余裕はありますので、どうぞよろしくお願いします。

 来月にはそろそろ3号が出るころではないかと思っていた『対抗言論』の3号が出るので、それまでにロスジェネ特集の『現代思想』と、さいきん届いた『抗路』10号を読んでおかねばと思いつつ、まったく読めていない。

 twitterで「いいねされた数だけ本好きの自己紹介する」というのをやってみようとしたところ、2回RTしてようやっと限界値の30いいねに届いたので、ここで回答します。

1)不明。気づいたころには家にあった百科事典を全冊読破し、中でも文章表現の仕方、的なのを熟読していました。中でも芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の抜粋を好んで読んでいた。

2)大江健三郎、中野重治、古井由吉、マルセル・プルースト、トーマス・ベルンハルト、クロード・シモン、ヴァージニア・ウルフ、サミュエル・ベケット、ジャン=ポール・サルトル。

3)いずれのジャンルにも当てはまらない、ジャンク、あるいはあまりものとしての純文学。あと人文学。

4)ほしいと思う本が文庫になる確率がだいぶ低いので、単行本。

5)紙。漫画は電子。

6)2冊が限界。

7)電車の席、コーヒー。

8)使う。

9)50を超えたあたりで数えなくなり、その後も増えつづけているが、観測上は50。とてもすくないですね。

10)100を超えたあたりで数えなくなり、その後も増えつづけているが、観測上は100。とてもすくないですね。

11)いつでも覚悟だけはできている。

12)通勤時など、電車に乗っている瞬間が多い。

13)友達自体が0。

14)大江健三郎『死者の奢り/飼育』が私の思考の方向性を決定づけたはず。あと米田綱路『脱ニッポン記――反照する精神のトポス』。ミシェル・フーコー「汚辱に塗れた人々の生」。

15)書きますね。こちらに置いています

16)作家名とか直感とか。

17)嫌い。

18)北杜夫『どくとるマンボウ航海記』。

19)たまに資料を探す程度。

20)トーマス・ベルンハルトの『消去』、ルイ=フェルディナン・セリーヌ『夜の果ての旅』『なしくずしの死』、ヘンリー・ミラー『北回帰線』『南回帰線』あたり。

21)たまに。

22)トーマス・ベルンハルト、クロード・シモンなどはあれば確実に額装して飾る。

23)そんな時期もあったけど、さいきんはそうでも。GOMESS氏が「ラッパーと詩人は職業じゃなくて種の名前」とかっこいいことをtwitterに書いていたので、私も倣って、「小説家と詩人は職業じゃなくて種の名前」と言っていこうと思う、とかつて『babel』の編集後記に書いたけど、これって往年の私小説作家と言ってること変わらんな。とも思うが、やはり私はすでになっているのかも知れない。

24)いろいろあるけど、これを書いているいまとくに欲しいのは『ミシェル・フーコー講義集成』全13巻

25)フランツ・カフカを読んだことがないという人は話しかけてこないでほしい。「掟の門」だけでもいいから読んでいてほしい。

26)本を読んで泣くとかはないが、魂に刻み込まれたと思った本は三浦哲郎『白夜を旅する人々』とチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』。三浦哲郎は内容ほぼ憶えてないけど。

27)単純に笑ったというだけなら北杜夫のエッセイだが、これでは芸がないので、意外と笑ったのはマルセル・プルースト『失われた時を求めて』。

28)ミシェル・ウエルベック『ある島の可能性』が持って行った感情の行き先。

29)クロード・シモン『盲いたるオリオン』はしかし意外と映像化はなんとかなってしまいそうか。

30)I would prefer not to...(ハーマン・メルヴィル「バートルビー」より)


さいきん読み終えた本
ドナルド・マース『感情を引き出す小説の技巧──読者と登場人物を結びつける執筆術』(フィルムアート社)
金石範『火山島(4)』(文藝春秋)
小島健太郎『必ず取れる日本国籍! 帰化申請ガイド』(セルバ出版)
古田徹也『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書)
三木那由他『会話を哲学者する──コミュニケーションとマニピュレーション』(光文社新書)

さいきん観た映画
『奈落のマイホーム』(キム・ジフン)シネマート心斎橋
『夜、鳥たちが啼く』(城定秀夫)シネ・リーブル梅田
『MONDAYS──このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(竹林亮)シネマート心斎橋
『ある男』(石川慶)大阪ステーションシティシネマ
『そばかす』(玉田真也)シネ・リーブル梅田
『の方へ、流れる』(竹馬靖具)シアターセブン


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