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ペンを取り紙に向かい


物事に近道なしとは言うけれど

最近ノートに書いて物を考えることを増やすようにしている
デジタル、クラウド、スマートフォン、電子端末に持ち運んで記録したり確認する方がいいと思って慣れるようにしてきたし、あまりそういう議論を他人とすることはなかった
でもふぃあさんの旅して道をみていると、必ずしも苦手なことにあわせすぎなくてもいいんだと思うようになってきた
必要だと思ったことについては努力が必要だとは思うし、この方法はあとからデジタルに出力するとき入力の手間はあるけど、書いている方がもし自分のなかで効率がいいと信じるのであれば、それもまたいいのかなって思うようになってきた
私の世代っていまもそうなのかもしれないけど基本的に何かに向かうときは紙だったし、それをまとめる先も紙だった
そういうところも少し関係あるのかななんて思っている

きっといまもどこかで集中して

たぶん今日もふぃあさんは宿でペンを片手に手帳に向かっているんだろう
ドマの町人地とかクガネとかで売っていそうな提灯みたいなお気に入りの明かりを机でともしながら、次はどこに行こうか、何をしようか考える
たまにラジオをつけながら、きっと向こうではオーケストリオンにラジオみたいな機能もついてるんじゃないかな
届いた手紙を開けて、遠くにいる誰かからの助けを求める声をきいたり、いつか会ったあの人の元気な様子をきいて笑顔になったり、一つ一つの手紙に返事を書いては次を読んで
次の日の作る食事や材料を書き出したり、行く先の順番を決めたりして他の用事も済ませる予定を立てる
材料を採る場所を計画に入れたりとか、最寄りのエーテライトを地図で調べたりするんだろうな
以前はよく作ってたパールチョコをつまんだりオレンジジュースを飲んだり、休憩をはさみながら筆は心地よい音と共に軽やかに進む
窓を開けてリムサなら涼しい海風に肌をなでられて、水平線から陽が昇るのに目を細めて、波の音に耳を傾ける
ふぃあさんは調べ物をする本は宿の部屋とか暁の拠点にまとめてあるのかな

私も前は集中して気がつくと夜が明けていることもよくあった
苦しんで寝付けなくて夜が明けていることもあった
夜が明けるということは、明日に向き合うということ


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