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ハードコアパンクと私 14


1985年夏休み明け。

先生に許可を貰って音楽室で合同練習を始めました。
休みの日はシゲオ君がドラムを習ってたヤマハの教室へ
行って合わせたりしてました。

まあ全員ズブズブのド素人なのでそんな簡単に
まとまるわけありません。
あの溜まり場の主、吹奏楽部のハヤシ君はそんな僕らを
気にしてて練習を見に来て、ここはもっとこうした方がいいとか
助言してくれてました。
特にドラムは多少経験があったようでシゲオ君には
熱心なアドバイスをしていました。

その頃ハヤシ君に僕が
「ハヤシは五人目のメンバーだよな」って何気なく
言った事があります。
何ヶ月かした後「あの言葉、嬉しかったんだよ」って
言ってくれました。鵜川の河川敷で。
青春っぽいエピソード。

9月の後半だった思います。
ハヤシ君から話があるって捕まえられました。
「シゲオさ、ドラム自信無いって言ってんのよ」
どうやらハヤシ君はシゲオ君のドラムの練習にかなり
付き合ってたようです。
「パンクなんだから下手でもいいじゃん、勢いあれば」
「俺(ハヤシ)にやってくれって言われてさ」

正直な話、ハヤシ君がドラムやってくれれば
ド下手バンドが下手バンドくらいに昇格するでしょう。
でもシゲオ君はPUNKとかビートたけしとかを通じて
仲良くなった友達です。
そんなあっさりメンバーチェンジとかしていいんでしょうか。
文化祭まであまり猶予はありませんでした。

その頃のおれたちのサウンドトラック。
THE WILLARD"PUNX SING A GLORIA"

THE CLAY"THE MIDDLE EAST COMBAT AREA"

GAUZE"FUCK HEADS"

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