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3月

忘れられないもんがあって、布団に入って目を瞑ると胸の奥が鈍く痛みだし涙が溢れ、この世界からそっと消えてしまいたくなる、きっとそんな夜が人それぞれにあると思う。
どうやって乗り越えるのかなんてわかっていても身も心も動かないこともある、良いことで上書きすれば忘れることも美談にすることもできるがみんながみんなそうやって幸せに向かって歩き出すことはできない。
私のような暗い人間は取り返しのつかないことをして上書きするか忘れたふりをして誤魔化して生きるしかない、背負いきれない十字架の重さに潰れ、生きていたくないと思うかもしれない。
選べなかった世界線や辿り着くはずだった未来を考えると無限に有り余っているような私の時間にはタイムリミットがあってもう既にこの人生は終わっているように思う。
せめて大好きな人たちだけでも長生きして幸せに生きてほしい。


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