2023/06/09

5年ぐらい前から、「自分のメンタルは正接関数のグラフに似ている」と思いながら生きている。

気分の浮き沈みがある人がよく精神の調子をサインカーブで表すのを聞くけど、わたしのはサインカーブではなくタンジェントカーブだな、と思う。

出典: http://www.ftext.org/text/subsubsection/2413

x軸が時間、y軸が精神状態として、下がるときがあって、上がるときもあって、極端に下がったあとには極端に上がったりして、π/2のところで「メチャメチャ調子が良く、かつメチャメチャ調子が悪い」という(おそらくほとんどの人にとって意味がわからないであろう)状態になる。

自分の気持ちがそのπ/2の位置、一次元の値として定義できない状態になったタイミングが、自分の中でとっても重要な時期になることが多い。

人生を振り返ると、自分にとってのターニングポイントは常に自分がtan(π/2)なメンタルのタイミングだったと思う。

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5月末に新卒で3年と少し勤めた会社をやめ、転職をした。

実際前職のことは今でもとっても好きだし(当たり前だが嫌いなところもあり、とは言えそれをある程度愛嬌として受け入れられる程度には好きだった)、未だに前職でお世話になった同僚とは頻繁に雑談をしている。

自分は同期入社の仲間の中でも最後まで残る方だろうな、と思っていたほどには、前職を離れるつもりはなかった。

というわたしが何故転職を決めたのかというと、自分がtan(π/2)なメンタルのときに来るチャンスは逃さないほうがいいことを知っていたからである。

去年の末頃からしばらく調子が悪い時期が続いていて、今年の2月末ぐらいになって突然そのタイミングがやってきた。

自分の調子が定義できない状態になったときにすぐにピンと来るわけではないんだけど、ふと転職という選択が頭を過ぎって転職サイトを眺めていたときに、なんとなく「あ、これ波に乗るタイミングなんだ」と直感して、3月末頃にそのときに声を掛けてきてくれた会社で働くことが決まった。

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最近「なんかわたしの人生確変入ったんじゃないか？」と思っている。

今まで人から声が掛かって遊びに行ったりご飯に行くことってそんなに多くなかったのにあらゆる人から食事の誘いがかかるし、
今まで自分の素を出せなかった人たちにも素を出せるようになって仲良くなれたし、
基本的にあらゆる人とはTwitterのタイムラインでやり取りをしていたのにTwitterのDMやLINE、InstagramのDMなんかでやり取りをすることが劇的に増えた。

なんか普通の人みたいじゃん、という感じがしている。

どうしてこんなに自分の生活というか、文化、その温度感が変わったのか全然わからないな、自分の調子が良いというだけではないはずだし(事実として他人から声が掛かってくる頻度が増えているわけで)……と思っていたけど、これもまた「定義できないメンタルバランスのときにとった行動がターニングポイントとして機能する」のひとつの結果なのかもしれない。

と思い、その思考の過程をこうしてnoteに残しておくことにした。

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チラシの裏：

5年ぐらいずっと「メンタルバランスがタンジェントカーブ」と表現してきたが、結局これが今年になって躁鬱でした、と名前がついてだいぶウケる。

極端に調子が良い時期、極端に調子が悪い時期と、どちらでもある時期(＝混合状態)がある、というのがもうお手本のようにその通りだし、5年前からそれを自認していたのに自分が躁鬱だと思ったことはなかったので不思議だね。

自分の周りの温度感が変わったということに関して、社交不安障害での通院の成果として人と関わるのが平気になった、みたいなことは少なからずありはするんだと思う。

事実として最近わたしは結構人に何かの誘いを掛けることに躊躇がなくなったし、人に自分から声を掛けるのがすごく怖い、みたいなのも病気だったんだなあと思うとなんでもっと早くそういうの教えてくれなかったんだよみんな！という感じがする。

多分これから今まで失った23年分の「社交経験」を頑張って取り戻していくんだろうな、途方もない。

……などと思いつつ、前職の仲間に「職場の人たちのこと大好きだから絶対また呼んでくださいね」とか「退職するの悲しすぎて無限に泣いてしまった」とか、そうやって感情とか今まで言えなかったことを顕にするタイミングがあったからこそ、退職することを決めたからこそ人と関われるようになった、転職したからこそ一度自分のパブリックイメージをリセットして明るいコミュニケーション要員として作り直すことができた、みたいなファクターは間違いなくあると思っていて、だからやっぱりひとつtan(π/2)＝混合状態のときに来るチャンスは自分にとって何らかの転機になっているみたいだ。