むつ記1/12(木)

1月12日、木曜日。
今日は代休。

昨夜旦那に聞いたところによると、今日も帰りが遅くなりそうとのこと。
いただいたカステラを2人で食べる機会がなかなかなさそうなので、
私が先に食べていい? と聞くと、
いいよ、と返ってきた。
一口目を2人揃っていただけないのは残念だけど、まずは一人で、文明堂のカステラ「希翔」を食すことにした。

ということで、今日はまるまる希翔の食レポです。

桐の箱に入った状態でダイニングに置いておいた希翔。
桐箱から、金のパッケージを取り出す。
いざ、パッケージを開封。
中身を引っ張り出すと、厚紙の箱が出てくる。
箱の継ぎ目にシールが貼ってあって、
この一本を作ったカステラ職人の名前が記されている!
あと、生産番号も。
このカステラは○番目にできたカステラです、みたいなことだろうか。
部数限定の本に番号がついてるのは見たことがあるけど、カステラでこんなの……見たことありますか?
気持ちが高まる。

厚紙をめくって、ようやくカステラ本体とお目見え。
段ボール、包装紙、桐箱、金のパッケージ、厚紙……厳重に守られて我が家に辿り着いたこの子。
切れていない、まっさらな一本。
さすが、綺麗な焼き色をしている。

同封されていた説明の通り、包丁を少し湿らせて、いざ入刀。
丁寧に刃を入れる……つもりが、少しだけ潰れてしまった。
2切れ食べようと思って、もう一度刃を入れる。
今度は更に潰れてしまった。悲しい。
いま改めて説明を読むと、「包丁の両面をぬれ布巾でよく湿らせ…」と書いてある。
私は「少し」しか湿らせなかったからいけなかったのかも。
次は切るごとに「よく」湿らせることにしよう。

さて、切った2切れを皿に乗せて、フォークを用意して、
いざ実食。
いただきます。

フォークを入れる。
この時点ですでに普通のカステラと違う。
硬い。
普通のカステラの3倍くらいの力を入れて切り分ける。
生地のきめが細かい。ぎっしり詰まっている感じがする。
口に入れて、噛む。
とてもカステラとは思えないような食感。
弾力がある。
舌触りはなめらかで、とてもしっとりしている。
何とも例えようがない、初めて経験する食感だ。
それに驚いていると、口の中にふわぁっと卵の風味がしてきて、これにもびっくり。
濃厚すぎて、え、これ卵の味だよな? と思って原材料名を確認する。
鶏卵(国産)、砂糖、小麦粉、水飴。以上。
やっぱり卵の味だ。
烏骨鶏の卵を使っているらしい。
こんな濃厚な卵の味がするカステラ、食べたことない。
ざらめのつき方も上品でくどくない。
私はごつごつしたざらめがたくさんついているカステラをあまり好まないのだが(カステラのふわふわに対してあのガリガリがちょっとうるさいなと思ってしまう)、
これはバランスが本当にちょうど良い。
じっくり味わって、飲み込む。
あとから甘さががつんと来るカステラもある中、これは後味も上品で、食べ飽きない。

これが、至高のカステラ、希翔……!

こんなに良いものを食べてしまって良いのだろうか、とつくづく思いつつ、ゆっくり2切れいただいた。
ごちそうさまでした。

今まではただのカステラ好きだったが、今日、希翔を食べたことのあるカステラ好きになってしまった。
カステラ好きとして一段階成長した気持ちです。

我が家の希翔はまだまだ残っている。
また桐の箱に収めて、保存しておく。
残りの分も、旦那とともにじっくり味わっていただきます。

さっき食べたばっかりなのに、もうまた食べたくなってしまっている。
これなら一本まるまるでも飽きずに食べられるような気がする。
恐るべし、希翔……!

ではまた。

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