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わたしって「子持ち様」?

あるとき久々にXを覗いてみると、「子持ち様」に対しての不満が綴られた投稿を見かけた。
わたしはその投稿を読んで、なんとも言えない負の感情がぶわっと湧き上がった。負の感情というのはその投稿者に向けられたものではなく、妊娠してから現在までの自分の行いについて。

その投稿に対してはたくさんの意見があった。否定的な意見もあったが、肯定的な意見も。その肯定的な意見を読みながら、「そうだよな、そりゃ不公平だと思うよな…」と気持ちがずーんとなり、しばらくの間その気持ちを引きずった。

なぜずーんとなってしまったか考えてみる。

産休に入る少し前、上司1人とわたしのみの小さな部門に異動となり、わたしが産休に入ってからは代替職員の方が採用された。ところがその方がすぐに辞めてしまい、上司1人で全ての仕事をすることになってしまった。その事実を聞いてからは申し訳ない気持ちがずっと付き纏い、職場に連絡をするたびに上司に謝り倒していた。わたしが産休育休を取らなければ2人でできた仕事を上司1人にさせてしまった。このときわたしは「子持ち様」と思われていたのではないだろうか。

そして復帰後、何度も保育園からのお迎え要請があり、早退させてもらったり、翌日もお休みをいただいたりした。その度にこれでもか!というくらい謝り倒していたが、果たして謝り方は足りていただろうか。不快に思われていたのではないか。

他にもあのときは…このときは…と思う場面がいくつもある。しかし、妊娠して出産し、明日からすぐに働きます!とも言うことはできないし、お迎え要請があっても断ることはできない。わたしは全力で仕事をして、休ませてもらうときは全力で謝るしかない。いつ突発的に休むことになるかわからないので、前倒し前倒しで仕事をする。自分の業務の進捗がどのくらいかこまめに報告をする。とにかく、とにかく上司や同僚に迷惑をかけないように仕事をする。それでも、やっぱり迷惑をかけてしまう。上司や同僚は本当に親切で心が広く、「気にしないで!」と言ってくれるが、負担をかけていることは確か。申し訳ない気持ちでいっぱい。家で子を看病しているときも仕事のことが気になり、子にも申し訳ない気持ちでいっぱい。こういう感情を世のワーママさんワーパパさんたちはどのように乗り越えているのだろう。

ある上司から「子どもが小さいときは誰でもそうなる。今は周りに支えてもらって、落ち着いたら支える側になってくれれば。」と言われたことがある。ありがたいお言葉だった。しかし、わたしが支える側になったとき、支えられる側は今の上司や同僚ではない。わたしが一生懸命支えても、今かけてしまっている負担はなくならない。そんなことを考えてしまう。

妊娠したときは「妊婦様」にならないように、出産してからは「子持ち様」にならないように、ビクビクしながら過ごしている。妊娠後、自分の行動や発言により慎重になった。まもなくワーママ2年目。そして第二子の産休も控えている。また迷惑をかけてしまうが、自分の発言や行動で周りを不快な気分にさせないようにより一層気をつけなければと気を引き締めている。

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