今から間に合う外国人補強

オリックスは現在、支配下登録されてる選手が68人と7月25日の時点で支配下の枠を2つ残しています。育成では、東や宇田川といったあたりが支配下登録される可能性が考えられます。しかしながら、今季のオリックスはマッカーシー、ワゲスパック、ビドル以外の外国人が機能してるとは言えず、一軍の外国人登録枠を常に余らした状態となっています。そこで、今からでも獲得が可能と思われる外国人選手を紹介していきたいと思います。

○補強ポイント

先発は山本、山岡、宮城、田嶋、山崎福也の5人は安定しており、ワゲスパックも5イニング前後は投げて試合は作れています。他にもルーキーの椋木や竹安もいるものの、層の薄さは否定できず、コロナの状況も考えると補強するに超したことはないです。

ブルペンはクローザーの平野を中心に、阿部、本田、黒木、近藤の右腕5人が非常に安定しています。一方で、左の中継ぎはビドルが現在は不調、昨年ブルペンを支えた山田や富山も現在二軍にいる状況です。左の中継ぎは補強ポイントではあるものの、勝ち試合を投げる中継ぎが5人は揃っており、早急に補強する必要性は低いでしょう。

野手はチーム得点数と本塁打数がともに最下位、長打率もリーグ5位に沈んでいます。一方で打率や出塁率はリーグ3位となっており、得点力を上げるためには長打力の改善が必須です。100打席以上の選手で、長打率が.350を越えてる選手は杉本、吉田、中川、マッカーシーの4人となっています。OPSが.700を越えてる選手もこの4人に安達を加えた5人のみです。二軍でも100打席以上で長打率が.400を越えてる選手は太田と育成の平野大和のみで、チーム全体で長打率の低さは深刻なことから、長打力のある選手の獲得は急務です。

○新外国人候補

投手
☆獲得傾向
オリックスの投手の獲得傾向としては、BB/9が3.00以下でチェンジアップを投げる投手を獲得する傾向がありました。しかしながら、ビドルはこれに当てはまらないため、この2つが必須とは言い切れません。
また、韓国のKBOの経験がある投手(アルバース、ローチ)を、KBO時代の成績に関係なく獲得する傾向もあります。

候補選手
①Logan Verrett (RHP) 32歳
2022(3A) G 16 GS 15 IP 78.2 ERA 4.46 BB/9 2.63 K/9 7.89

今季はナショナルズ3Aでプレー。2018年にKBOでプレーし、29試合に先発して6勝、ERA 5.28の成績で1年で自由契約になった。今季の成績も平凡なものの、BB/9の低さや、チェンジアップを投げる点はオリックス好み。

最新映像
https://www.milb.com/video/tacoma-s-verrett-strikes-out-five?t=playerid-548337

② Aaron Brooks (RHP) 32歳
2022(3A) G 12 GS 11 IP 61.2 ERA 5.69 BB/9 1.93 K/9 6.75

今季はカージナルスでプレーし、メジャーにも一時昇格した。2020年からKBOでプレーし、1年目は11勝、ERA 2.50と好成績を残すも、2年目の途中に税関で輸入した電子タバコから大麻成分が検出されたため自由契約となった。今季の3Aでの数字はあまり良くないものの、7月は3試合に先発して、19.1回でERA0.47と好調。ベレットと同じくBB/9の低さや、チェンジアップを投げる点がオリックス好みで、KBOでも好成績を残していたため、有力な候補。

最新映像
https://www.mlb.com/video/aaron-judge-homers-37-on-a-fly-ball-to-left-field-dj-lemahieu-scores

野手
☆獲得傾向
オリックスの野手の獲得傾向として、K%が20%以下の選手を獲得する傾向があります。これは国内他球団から獲得する場合を除いて、2013年に獲得したヴィニー・ロッティーノから後に獲得した選手全員に当てはまっているため、Ꮶ%が20%以下というのは必須条件となっています。

候補選手
① Preston Tucker (OF/1B)  32歳
2022(3A) G 65 OPS .740 SLG .408 OBP .332 AVG .258 K% 15.9%

今季はブレーブス3Aでプレー。2019年からKBOでプレーし、2020年には142試合で32本のホームランを放った。2021年に不調に陥りオフに自由契約となっていた。同じ左打ちのマッカーシーとポジションも被るものの、長打力と外野守備ではマッカーシーより優れてる。一方で選球眼や走力はマッカーシー以下。

KBO時代の映像
https://youtu.be/_3m_Rq9Y6YI

② Lorenzo Quintana (DH/1B) 33歳

2022(3A) G 53 OPS .815 SLG .490 OBP .325 AVG .262 K% 18.4%

今季はマーリンズ3Aでプレー。キューバ出身で、2018年からアメリカでプレーをしている。3Aでは2019年から毎年OPS .800前後の成績を安定して残している。今季も52試合でホームラン12本と長打力もあり、ラベロや以前オリックスに所属していたマレーロに近いタイプ。本職は捕手であり、今季はDHと捕手での出場のみで、DHでの起用がメインになる可能性が高い。それでもオリックスの条件に合う選手では長打力は最上級である。

最新映像
https://youtu.be/zf39xG_2lks

③ Stefen Romero (OF)  33歳

2022(3A) G 28 OPS .799 SLG .440 OBP .359 AVG .270 K% 19.5%

最後に昨シーズンもオリックスに在籍したロメロを紹介したい。昨シーズンは途中に家族の来日が困難なことから退団となってしまったが、今季はドジャース3Aでプレーしている。打撃成績はホームランが3本とやや物足りないものの、他の数字は悪くない。現在は家族の来日の問題はクリアしており、日本の野球を熟知しているため、今から獲得するならベストな補強となる。

最新映像
https://www.mlb.com/video/stefen-romero-s-rbi-single

今回は5選手を紹介しました。5位ながら首位まで2.5ゲーム差の現状を考えると、ぜひ外国人選手を一人でも獲得して、リーグ2連覇を目指して欲しいです。

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