5分日記 2020.7.16 「流れぬ水はやがて腐るが」 (655字)
仕事を終え、ちびちびと小説を書く。平日は一日に千字どころか五百字も書けないことが多いけれど、着実に前には進んでいるはずである。
小説に限った話ではないと思うけど、取り組んでいるものを一度ぴたりと止めて長い間放置してしまうと、再開するのに膨大な時間とパワーを費やすことになる。今、一度止めてしまった中編小説を再び書き始めているのだけれど、どういうストーリー構成を考えていたのか、そもそも何を書きたかったのかすら忘れていたりするから困る。プロットを見ても、そこに記している文字はただの文字の羅列にしか見えない。面白くもなんともない。ぜんぜん腹に落ちてこない。寝ぼけたまま書いたつまらないメモ書きのように思えてきて、書き始める当初に抱いていたであろう執筆欲がかけらも残っていないことに気付き、心が折れそうになる。
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