ISW戦況まとめ4月6日

ロシア軍はこの24時間、Izyum-Slovyansk軸とウクライナ東部に部隊を再配置し続けたが、大きな前進を確保することはなかった。ロシア軍はシュミ州からの撤退を完了し、ウクライナ北東部から撤退したロシア軍は、イジュムまたはドンバスへの更なる展開のため、ロシアのベルゴロドへの再展開を継続した。ウクライナ軍によると、ロシアはキエフ軸の部隊をイジュムに展開する計画だが、これらの部隊が戦闘力を回復するのは当分先になりそうである。

ロシア軍は今後数日間、ドネツク州やルハンスク州での大規模な攻勢に備えているかもしれないが、継続的な正面攻撃でウクライナの防衛を突破するのに必要な戦闘力を生み出すことはできそうもない。ウクライナ政府関係者と親ロシア派のテレグラム・チャンネルは、新たな攻勢に備え、不特定の場所からドンバスに到着したロシアの追加装備を報告した。ロシア軍はマリウポリで攻撃を続けており、同市の地形の変化について具体的な統制を確認することはできない。ロシア軍は Izyum-Slovyansk 軸に沿って攻勢を続けたが、大きな領土獲得には至らなかった。

ウクライナ軍情報部(GUR)は、ロシア軍兵士の士気の低下に対処するため、ロシアの検閲を強化していると報告した。GURは、ロシア軍将校が士気の低下により部隊の検閲を強化し、インターネットへのアクセスを制限していると報告した。 GURは、ロシア軍兵士が心を奪われる情報に対してウクライナの影響力が増していることにロシア軍指揮官が不満を抱いていると主張した。GURは、西部軍管区の軍事・政治担当副司令官が出した命令の抜粋を傍受し、ロシアの士気の低さをインターネットとソーシャルメディアのせいにしていると主張した。この文書は、ロシア軍将校に対し、インターネットへのアクセスだけでなく、職員が受信するすべてのメッセージを禁止するか、厳しく検閲するよう指示しているという。ロシア軍兵士の情報へのアクセスを制限する強硬策は、士気の低下と脱走率をさらに悪化させることになりそうだ。


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