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楽曲勉強:アニメ/SPY×FAMILY OP〈Mixed Nuts〉

ご無沙汰しています。H1boshiです。アニメの影響力って凄いですね。僕もこの人気にあやかりたいと思いますm(*_ _)m

概要

多少音楽が好きな、一般人の私ことH1boshiがコードや展開、メロディーラインなど様々な(音楽的)視点で楽曲を聞いて勉強になったことを書いていく記事です。
完全に僕の偏見記事なのでそこのとこご容赦を...(多重保険)

曲紹介

今回勉強させていただく楽曲は、アニメSPY×FAMILYのOP、Mixed Nutsです。
漫画の方は知ってるんですけど正直めちゃくちゃ面白いですよね。

参加クリエーター(Vo+詩作編のみ)

詩作・Vo:藤原 聡
近年のJpopに多大な影響を与えた人物の1人ですよね。男性の声とは思えないほど濁りがなく聴こえます。

編曲:official髭男dism
初期は王道で美味しいメロディを多用していましたが、最近はどんどん曲が複雑化されてきて、聴いていて飽きないバンドです。底がしれない...

楽曲を聞いて

実はまだ聴いてないんですよね(笑)
元々の予想として、冷戦時代+スパイ...ときたらイメージとしてはブラスバンドとかジャズ音楽をイメージしませんか?ですので、ブラス(管楽器)は結構な確率で使われると思うんですよ。あとはドラムの金物が結構複雑なリズムを刻みそうです...。

というわけで、聴いてきますー
                                  👤🎧𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎

...聴いてきました。いやーこれ好き嫌い別れそうだなぁと思いました。僕は結構好きなんですけど楽器が賑やかすぎると感じる人がいてもおかしくは無い気がします。特にサビのスネアが結構遊んでますよね。これは勉強ポイントです。あとは以外にも落ち着いた曲でした。

人の心理の傾向的に、安定しているものが1番好まれるので、いつの時代も挑戦的なものは批判の対象になりますよね。初めの1回目は僕も聴いてて不安になりました(笑)ではやっていきます。

構成
Intro-A-B-S-Autoro-
                       A'-C-B'-S'-S"-Autoro'

ブラスオシャレすぎんでしょ!構成は思ったより王道でしたね。「①→②→間奏→大サビ」という構成が、近年では②や間奏あたりを思い切って省いてる構成が主流になってきました。

サビはアニソンでは珍しい1:00から。アニメ版の編曲ではIntroを削るという措置を取ったことでサビは50秒あたりからになりました。

どうしてアニソンって1:30なの?

放送の時間区分が、最小でも15秒単位だからです。さらに言うと、op、edを流す際に最初と最後に0.5秒間の余白を作らないといけないので、アニメ等のメディアミックスを作る際は1:29秒が理想です。しかし、これが当てはまらない楽曲もあり、近年だとアニメ「ウマ娘プリティダービー2期ed"木漏れ日のエール"」は1:18秒という尺になってます。なんでや...

転調

Intro(G♭:)→Aメロ(G♭:)→Bメロ(A:-D:-)→サビ(G♭:)

突然の転調はJpopの常套句になってきました。大サビに行っても、サビ内で転調しないのは意外でした。ただでさえ音が複雑なので、上手くバランスが取れているなと感動しました。

コード進行

目立っているのは髭男お馴染みのハーフdimやドミナントマイナーでしょうか。Aメロの「袋につ"めら"れた」の"めら"の部分、G♭→Dハーフdim→B♭みたいな感じでさりげなく入っています。

ドミナントは基本的にマイナーのD♭m7が使われていて、メジャーkeyでありながらも高級感のあるニュアンスを醸し出すのに一役買っている気がします。

各構成

Intro
ギターがサイレンの音を表現してますね。緊張感があります。ピアノはドリアンスケールを弾いてます。ドリアンスケールはブルースやジャズでよく見かけます。ファンタジー感のあるノスタルジックな曲でもよく使われます。

ドリアンスケール

マイナースケールのⅥを半音上げたものです。

d:
レーミーファーソーラーシ♭ドーレ
d:ドリアンスケール
レーミーファーソーラーードーレ

Aメロ

ジャジーなピアノのシンコペーションとウォーキングベースが特徴です。楽器が少ない分ピアノでは結構コードが動いてました。ピアノとギターのオブリガードもとてもキャッチーです。2回目の繰り返しではブリッジミュートやドラムスティックを鳴らしたりしてます。

Bメロ

急な転調で驚きましたが、コード自体はドミナントモーションなので、聞き馴染みのある王道の流れでした。ブラスが混ざってきて賑やかになってきます。

小節の1,2拍にブラスが入り、3,4拍ではギターと交代しての演奏といった流れでした。

サビ

直前のユニゾンがめっちゃいいですね!(語彙力)ブラスはユニゾンしていたんですが、ギターかブラス内のどれかがユニゾンと反抗して下降メロになってました。

あそこで音域を収束させたことで、開放感が高まった感じがします。コードはAメロとほぼ一緒。前回紹介した「Into the Blue's」と同じですね。

Snareがすごい遊んでいるのでブラスと相まってすごい賑やかなサビになってます。

Autoro

この記事では、楽曲の「ここに僕がいて、あなたがいる」からをAutorと定義してます。

ここで急に全体が下降していくメロディーになります。音価も全体と比べて伸びているので楽曲の終盤を上手く表現されています。

プラスα 2番Aメロ
ピアノと同じリズムで低い音域でブラスがなってます。最近こういう泥臭さのあるブラスが自分の中で熱いんですよね(笑)楽器が少ないAメロで2番は楽器を変えてみると印象が結構変わるんだなと思いました。

メロディーの特徴

introが終わったしょっぱなからめちゃくちゃ音域を広げてきます。一番低いのがE♭4でそこからG♭5までなんと1オクターブ以上も広がっています。

Vo.

Bメロ
メインのVo.のメロディーの一オクターブ上あたりでコーラスしています。こうやって部分部分でオクターブ別の声を重ねるのは前回勉強した楽曲でもありましたし、髭男さんと同時期辺りに有名になったkingGunさんの白日でも用いられています。

なんか藤原聡さんの声って暖かくて柔らかい声質なんですよね。倍音が多いというか…多分表現間違ってますけど。

個人的勉強ポイント

・ストーリー性を感じさせるintro
・なぜかサビで複雑化するSnare
・Aメロで1オクターブ以上も音域を広げる
・Bメロのコーラス
・サビ前のユニゾン
・2番ではメインの楽器を変えてみる

ですかね。この記事で何度も言ってますけどサビでのSnareが結構印象的でした(笑)この楽曲のような構成は近年一気に増えましたね。

これは僕の周りだけなのかもしれないんですけど、なんか髭男とkingGunのファンて仲が悪くありません?(笑)同じ時期にメディアに進出したのでライバル意識なのでしょうか?どちらも化物並みにすごいですけどね。以上、H1boshiでした。

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