古のFPSサドンアタックKD70%が教えるヴァロラントの基礎。

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もう10年以上前になるが、一時期サドンアタックというFPSをプレイしていた。

主にウェアハウスでのTDM(チームデスマッチ)を中心に遊んでいて、KD70%を超える事もできたし、名前を出して良いのか分からないので伏せるが、有名人と対戦したりする機会も有った。

特に昔話をしたい訳ではないのだが、この記事を書こうと思った根本的な原因は過去と現代の違いにある。

10年ちょっと前と比べて現代では多くのプロが存在し、動画・配信サイトなどで情報がバラ撒かれていて便利な世の中になったものだが、だからこそ発生してしまう問題がある、初心者への情報過多だ。

レティクルの動かし方が無茶苦茶なプレイヤーが、オフアングルやら大量の1wayポイントなどの知識を持っていたりして、あまりにも歪な状態が見受けられた。

おそらくヴァロラントからFPSを始めた初心者は、どれから学べば良いのか、どれが優先度が高いのか解らなくなるのだと思う。

ここではブロンズ以下程度のFPS初心者を想定して、基本中の基本に絞って記載する。

※ヴァロラントはオープンβ時には結構プレイしましたが、その後はたまに誘われてやる程度であり実績ゼロですので、それでも良い方だけどうぞ。

環境編(3項目)

①用意する周辺機器

■ヘッドフォンorイヤフォン
理由:世の中には案外スピーカーでプレイしている層が居る。
だがFPSのおいて音は非常に重要な要素だ。
何の音が何処から鳴ったか、そこから間接的に得られる情報は非常に大きい。

■マイク
理由:ヴァロラントはミニマップだけで得られる情報も多いが、やはりVC(ボイスチャット)による情報伝達には敵わない。
また適切かつ正確な報告には慣れを必要とするので、出来れば初心者のうちから経験を積めると良い。

■マウスパッド
理由:所謂ゲーミング機器は沢山あるが、筆者はマウスパッドを勧める。
他の機器と比べてコスパがぶっちぎりで良い為だ。
個人的にはSteelSeriesのQCK heavyが好みだが、とりあえず中華輸入の聞いたことも無いようなブランドは避けて選んで欲しい。

■その他機器
お金に余裕があればモニターも欲しい、最低限求める性能は144Hz以上、応答速度1ms、サイズは24型前後だ。
最新のモニターと比べると少し型落ちの程度のスペックではあるがこれで充分だ。

逆にマウスやキーボードの優先度は相当落ちる。
特にマウスから入ろうとする人は多いのだが、マウスパッドの方が遥かに重要だ。

②ゲーム内設定

ヴァロラント内で必須級にも関わらず、デフォルトでは適切に設定されていない項目がある。マップ設定だ。

ミニマップ

設定

デフォルトの状態ではマップの反対側の情報が映っていない事などが多発する。

マップ全体が映るように、プレイヤーを中心に固定をオフにして、ミニマップサイズとズームを調整しよう。

③マウス感度

先にオススメ設定を書いておくと、マウス加速をオフにして、DPI800でゲーム内の感度を0.25から5ぐらいに設定しよう。

振り向くのに約16~32cmとなる設定だ。

FPS初心者にとっては、かなり衝撃的な感度の低さだと思うが、一般的な感度設定は大体コレぐらいになる。

またマウス感度の高さによってハイセンシだのローセンシだのと分類分けされる。

ハイセンシは理論上エイムが早く、またフラッシュの回避やジェットのブリンク等にも対応しやすくなるが、代わりに非常に繊細なので、安定性に欠けると言われており、ローセンシはその反対だ。

また極稀にマウス加速をONにしているプレイヤーもいるが、これは更にハイセンシの性質が目立つ事になる。

ただマウス感度の設定に関しては、そもそもマウスやマウスパッドも大きく影響するし、何より自分自身に合った設定にする必要があるので、好みといえば好みの問題ではあるのだが、それでも向いている設定というのは存在する。

平均的な設定から初めて、そこから試合を重ね続けても合わないのであれば、自分なりの調整をしてみよう。

戦術編(7項目)

①足音を隠そう

このゲームはシフトキーを押すことで歩く事が可能で、歩いている最中は足音が鳴らない。

足音を常に立てていては、ここに敵が居ますよと相手に伝えるようなものなので、音を消す事を覚えよう。

また音がどれぐらいの範囲に聞こえるのかは、画面左上のミニマップで確認が可能だ。

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②プリエイムとクリアリング

この2つは併せて記載する。

先ずプリエイムとは、予め敵の出てきそうな場所にレティクルを置き続ける技術だ。

こうすることで、視認→狙う→撃つの流れではなく、視認→撃つとワンアクション減らす事が出来る上に、予め狙いをつけておく事が出来るので、早く正確な攻撃が可能となる。

次にクリアリングとは、敵を索敵する行為を指します。

クリアリングを怠ると、背後や側面から撃たれて心臓に悪いホラーゲーム化します。

そしてクリアリングをしながら進んで行く際、敵が居たら攻撃をする訳ですが、ここで併用するのがプリエイムで、要は索敵しながらちゃんと予めレティクルを合わせて対応出来るようにしましょうという話です。

悪い例(レティクルの位置に敵が出てくる事はありえないのと低すぎる)

プリエイム1

良い例

プリエイム2

③撃つ時は静止する

基本的にヴァロラントは胴体ではなくヘッドショットを狙うゲームだ。

フレンジーやスペクターの走り撃ちといった例外もあるのだが、基本的には走りながら撃つと真っ直ぐ弾が飛ばない仕組みになっているので、しっかりと静止した状態で撃つようにしよう。

特にオペレーターなどは静止していない状態で撃つと、とんでもない角度で飛んでいく。

静止1

また多くの武器で右クリックをするとADSといってサイトを覗くモードになるが、基本的にスナ以外は使用しなくて良い。

④相対的に強い距離で戦う

武器にはそれぞれ強い距離がある。

特に代表的なのがSG(ショットガン)で、近距離では恐ろしい火力を叩き出すが、遠距離では初期ハンドガンであるクラシック以下の性能である。

流石に初心者だろうとショットガンで遠距離戦をする人はあまり居ないが、スペクター等になると意識をしていない人は多い。

例えばスペクターvsシェリフを想定した場合、近距離で戦えばスペクターが有利だが、遠距離ではシェリフ側が有利となる。

1600円の武器で800円の武器に対して不利な戦いをするのは馬鹿らしい。

強い距離というのは相手と相対的なものであり、SG以外でも積極的に意識するべきだ。

⑤射線の管理とカバー

当たり前の話なのだが、いくらAIMが強いプレイヤーであっても、複数人から同時に撃たれれば殺される。

それを回避する為には、一つずつ丁寧にクリアリングとプリエイムを行って、撃たれる可能性のあるポイントを潰しながら移動し、複数の射線が通る所には無防備に飛び出さない事だ。

勿論、攻め側の際に先頭を行くエントリー役を担う場合など、複数の射線に体を晒さなければいけない事はあるが、その数をなるべく減らす事は出来るはずだ。

またエントリー役を他のプレイヤーが担う場合、エントリー役が撃たれた際に即座にカバーしてトレードキルを出来るように動きたい、エントリー役が1人で入っていくのをただ見送るような事をしていては、ゲームとして成立しないのだ。

⑥角度による有利不利

先ず実例を出すので、下記の画像を見比べて欲しい。

壁1

壁2

一枚目のサイファーの視点では、カメラは完全に隠れているが、カメラ側から見るとサイファーが見えている。

これは視界の角度の問題である。

壁3

ペイントで適当に作った図で申し訳ないが、このような状態になっている為、片方からは見えるのに、もう片方からは見えないという事が発生するのだ。※ヴァロラントに右壁の概念は無い。

そしてこのまま撃ち合いに発展した場合だが、カメラ側に立っている人が先に敵を視認出来るので有利である。

この有利を取れる時は積極的に活用したい所だが、不利だろうと行く必要がある場合は、出来るだけ壁から距離をとる事と、じわじわとキャラクターが現れてしまう歩きではなく、一瞬だけ走る事で不利を緩和出来る。

また一瞬だけ走ることで、足音が発生しないように飛び出す事が可能です。

⑦スモークについて

スモークには、基本的に2つの役割がある。

射線の管理と、即席のオブジェクトとしての使い方だ。

スモーク1

スモーク2

これは主に攻め側で使用するスモークで、ヘヴンと呼ばれる事の多い、Aタワーからの射線を遮断するスモークだ。

射線が減ることで、より安全に進軍しやすくなる。

スモーク3

逆にこれは守り側のスモークだ。

どういう意味があるのかと言うと、相手はこのスモークを抜けた瞬間に視界が広がる訳だが、それはクリアリング出来ていない複数の射線に身を晒す事と同義だ。

このまま突破する事は無謀なので、基本的には時間を消費してスモークが消えるのを待つか、フラッシュなどのスキルを使って突入を図る事になる。

スモーク4

また所謂1wayと呼ばれる使い方もあり、即席のオブジェクトとして使う事で、前述の視界の角度を利用して有利な状況を作る為のスモークだ。

この場合、相手からは見えないが、こちら側からは足が見えるので有利に戦えるという訳だ。

スモークの基本的な使い方は上記となる。

最後に

他にもお金の使い方やらミニマップの重要性だの色々ありますが、とりあえず上記だけでも実践出来るのであれば、多分シルバーぐらいには上がれると思います。

あまりKDAが重要なゲーム性ではありませんが、それでも敵を倒せた方が結果的にゲームを楽しんでプレイする事に繋がり、成長しやすいと思ったので、基礎の中でもキルをとる為の知識に絞っています。

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