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謹賀新年

ジャニーズの華やかなライブ映像の右下で、新年までが秒読みでカウントされ始める。「ゆく年くる年」のほうがやっぱり好きだ。ひたすら鐘をついてる映像が流れるNHKの番組。

年があけると同時に乾杯をした。今年は東進時代の友人と三人で年越しすることになっていて、夕方ごろからすき焼きをしたり、ダラダラしていた。

年が明けることの特別感は歳を取るたび薄くなっていっている気がした。昔は寝ないでワクワクソワソワしていたが、最近はそうでもない。

ビールやワインを流し込みながら3人で色々話した。近況や将来、お互いのこと。友人と真面目な話を恥ずかしげも無く話す機会はあまりないので、とても気持ち悪い感じがしたけど、とても大事なことなんだと思った。

人から見えている自分と自分が思っている自分の像は意外と離れている。親しい友人でさえそういった像には差異があって、それを知るたびにまたお互いを認識していく。こうした認識を重ねていくことで人を知り、自分を知る。成長はこの繰り返しなのだろう。

口数の少ない自分はそういったコミュニケーションを取るのが苦手な分、今回のように話す機会は大事だし、受け止めてくれる友人は宝だ。今までと変わらず、今年も友人を大切にするのが目標だ。

1人の友人は元旦から出勤するとのことで3時すぎ頃に寒空のした、朝日が昇る前の暗い町へ出ていった。その後は2人でテレビを見ながらダラダラと残った酒を飲んだ。既に頭痛が始まっていた。正月という感じだった。そのまま気がつくと眠りに落ちていた。

目覚めるとテレビはもう元旦の昼を感じさせる内容になっていた。少し重く感じる頭が二日酔いを知らせた。2020年はまだ1日目なのに、2日酔いだったせいで身体は歳を越していないような、変な感覚に陥った。

軽く片付けをし、新年の挨拶をして1人家を出た。どれだけ熱い話をしたって別れ際は大抵、いつもどおりそっけない。そういうものだ。

今年の1月1日は快晴で、気持ちの良い空気だった。駅まで気持ちよく歩いて、空いてもいないけど混んではいない電車に乗った。人がポツポツ座っていて陽の光が差し込む東上線はなんだか好きだ。

今年は、例年どおり友人を大切にすることと、自分を大事にすることを目標にしようと思う。この前読んだ記事で「ご自愛」という表現をとても気に入った。

今年はご自愛する事も大切にして、新しい環境でも頑張りたいと思う。自分の性格上、新しい環境での1年目は大抵辛い思い出ばかりだ。今年もそうなるだろうけど、自分のペースで頑張ろう、そう思えるような年越しを送れた。

なんとなく気分が良くなって初詣に急に行こうと思って暇そうな人を誘った。雲ひとつない青空のもと、2020年もぼちぼち始まる。

ご自愛しながら、今年も自分なりに頑張ろうと思う。あけましておめでとうございます。

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