NTTとソフトバンクの株式分割に対する所感とその思惑(2024/04/27)

 2024年4月25日にソフトバンク(9434)が、2024年9月30日を基準日とする1:10の株式分割を発表した。また同時に株主優待制度を発表、100株以上を1年以上保有する株主を対象に、PayPayポイントを1000ポイント付与。保有期間については、初回分は2025年年3月31日から2026年年3月31日までとする。株主優待については少し先の話である。
 今回の株式分割の発表により、2024年10月1日(実際は権利落ち後)から単元価格は今の10分の1となり、株価約1900円、単元価格約19万円であったものが、株価約190円、単元価格約1.9万円となる。
 先んじてNTTは2023年6月30日を基準日として1:25分割の株式分割を発表。この分割により、分割前に株価4000超、単元価格40万円を超えていたものが、今現在、株価約170円、単元価格約1.7万円と非常に投資をしやすい状況になった。
 双方共にこの株式分割を発表した理由としては、新NISA需要を取り込み、投資家層のより一層の拡大を目指すことにあるとしている
 その上で改めて株式分割に対する所感と分割を実施するその思惑を考える。

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