東京海上の今後の一株配の動向についての所感_政策株式売却後の行く末(2024/05/25)

 東京海上、2024年5月20日に2025年3月期の通期予想と株主還元を発表。また昨今話題となっていた政策株式売却に関するスケジュールも発表。
 今期の通期予想は純利益8700億円、東京海上独自の指標を用いた修正純利益は1兆円となり、一株配は159円と前期123円(決算発表時に121円から2円増配)から約30%の増配率となる。同時に自社株買い1000億円も発表。自社株買いについては今年度2000億円実施予定としているため、その第一弾と言ったところになる。また今年度の政策株式売却予定額は6000億円となり、今期の業績に対して大きくプラスに寄与。政策株式売却については今後6年間2030年3月期までにゼロの方針を打ち出しており、今後の業績に与える影響と、何より一株配を含めた株主還元に対する影響が気になるところ。
 今期約30%を超える増配率を叩き出した東京海上であるが、今後も増配傾向は続くのか、政策株式売却なくして増配継続は可能なのか。
 そんな東京海上の今後の一株配の動向について、来期以降の独自の一株配予想も含めた所感。

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