27枚目「 消したいけど消えないように 」

今年のことは今年中に残しておこうと思った

今年が終わるから何と言うわけではないし
特段年末が特別であるともあまり思っていない

それでも今日残そうと思ったのは
今年の出来事を忘れそうというより
消えてしまいそうだと

急に気持ちがそわそわしたり
なんだか不安になってしまったから

もしかしたらこのそわそわが
新しい年を迎えるわくわくに変わるのか

みんなこんなもんなのかな
と考えたりもしている


少し話がそれてしまったが
今年はなんだか月日と共に心労が重なる一年だった

こう文字として残したくなったのは
心の雪掻きとか大掃除みたいなものなのかな、多分

ちょうど一年前は帰省しない、できない人と
鍋を囲み、日付が変われば初詣

その翌日はその喧騒を思い出しながら後片付け
気持ちのよい始まりだったのを覚えている

そのあとは私的な小さなこと大きなことで
一喜一憂してしまうことがたくさんあった


春は仕事面で大変なことが多かった気がする
まぁこの季節は変な人が増えるとも言うし

夏は少し広い部屋へと引っ越したり
お世話になっている喫茶店にて
ホットケーキを焼かせていただいたり

腰の重い私には珍しく活動的であった

ただ梅雨の時期から不安やすれ違いといった
もやもやした霧のようなものが濃くなりだした

秋には川沿いでホットケーキを焼いているときに
一緒にいた人に心無い一言を言われたことを
鮮明に覚えている
なんならその人には恩を仇で返されて悲しい

打って変わって久しく会っていなかった友人と
偶然会ったり一緒にご飯行ったり進展があったり

対人関係の部分で怒りと落胆、嬉しさと楽しみ
目まぐるしく周囲の環境が変わる不思議な季節だった

それから冬を迎え今に至る訳だが
やはり秋からこの負の感情は濃いままあるので
自分の中でどう折り合いをつけるか
うんうんと唸っている間に今年が終わろうとしている

この感情を抱えたまま
先に進めるのかと苦しさを抱えたままだけど

どうしても時間と共に進むしか無いので
どうにかよい方向に転べたらいいな

あと数時間で歴史が年を重ねるけれど
その中で何が出来るか考えながら

疲れないようにゆったり構えて
過ごせるように

ホットケーキを焼いて待ってる

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