微小血管減圧術 当日

9時から手術開始予定でした。

当日は、朝ご飯は食べれず、6時までお茶や水の摂取はしてもよかったです。

まず、8時ぐらいに手術着に着替えました。このときもまだ手術の実感は湧かなかったです。8時半ごろ、看護師さんが迎えにきてくれ、手術室まで歩いていきます。前日用意したICUセットは後で看護師さんが運んでくれるそうです。

手術台にも自分で上がります。よくTVとかで見る手術台のように硬くなく、かなりふかふかでした。ふかふかだったので、少しテンションが上がりました。長時間の手術に耐えるためだと思います。仰向けに寝て、両腕に点滴の針を刺され、手術室のライトやモニターを見て、やっと実感が湧いて、不安にかられ泣いてしまいました。手術室担当の看護師さんが、涙を拭きながら、大丈夫ですよ、次に起きたときには手術は終わってますからねという優しい声で眠りにつきました。

次に起きたときは手術が終わっており、手術室の中で目が覚めました。目が覚めるまでは、手術室にいないといけないそうです。頭が痛いとかしんどいとかそういう感情よりも、めちゃくちゃ寒い!という感覚しかなかったです。そのままベッドにうつされ、ICUに運ばれました。

足に血栓ができないよう、常に空気で揉んでいる状態にする機械がとりつけられました。尿管とかは既にいれられてる状態で、オムツをしています。看護師さんがたくさん話かけてくれましたが、声の出し方がわからず、首を振ったり、頷いたりしかできませんでした。声を思い切って出してみると、ガラガラで、蚊の鳴くような声でした。点滴で、ウトウトする薬もいれてくれていたのですが、まとめて寝られず、1時間寝たら目が覚めて、起きて、寝ての繰り返しでした。また、自分では顔を動かすこともできず、目線だけしか動かせなくて不安だったので、左手に看護師さんが握らせてくれたナースコールを片時も離さずずっと握りしめていました。たぶん、顔を動かせたけど、動かしたらいけないって思い込んでいたんだと思います。ナースコールだけが外部と繋がっていると感じられ、自分の支えでした。途中で私より重症な患者さんが運ばれてきたため、ICUの中で部屋をうつることもありました。

麻酔の影響なのか、ずっと目まぐるしく、寝ているときにいろんな夢を見ていました。今までの自分の記憶だったり、経験したことのないような悪夢だったりを絶え間なく繰り返し見ていました。それが焦燥感がすごくて、1番なによりもしんどかったです。

ICUにいる間は、ウトウトする薬のおかげなのか、痛みや目眩はほとんどありませんでした。

次の日の朝には、ICUから個室にうつることができることだけ覚えていたので、時間が知りたかった私に、大きな時計を見えるように看護師さんが設置してくれました。それだけ、ICUという環境からすぐに抜け出したかったからです。数時間後には、声がガラガラですが、普通に喋ることはできていました。

寝返りをしなくてもいいか起きているときに何度か聞いてくれましたが、右手は固定されて動かせなかったが(手首に針がさされており、角度が変わると、測定できないため、固定されていた)、足だけ自分で動かせたので、膝を立てて寝るほうが楽だったので、膝を立てて仰向けで寝ていました。血栓の機械はずっと足にまとわりついているので、うっとうしかったです。

手術は無事に終わりましたが、開始が遅れたこと、思った以上に手術が難しく、時間がかかったこと、10時半に始まって、18時ごろに終了したそうです。麻酔からなかなか目が覚めなかったことを伝えられたと、後から母親から聞きました。

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