【2】研究紹介①

すぐに投稿しなくなる気がしますが、せめて3回くらいは投稿したいと思ってます。三日坊主だけに…。

ということでとりあえず急拵えですが、自分が今取り組んでいる研究について、簡単に紹介したいと思います。

偉そうに「研究紹介①」なんてタイトル付けましたが、果たしていくつ記事が書けるだろうか…。

でも、細かく記事を分割すれば本数稼げるはず!ということで、今回は、どうして現在取り組んでいる研究にたどり着いたか、簡単に話します。

現在、現存する唯一のパーリ語の修辞学書である
Subodhālaṅkāra(簡理修辞論)というテキストを研究しています。

パーリ語は、東南アジアを中心に展開している上座部仏教(所謂「小乗仏教」ですが、この呼称は使いたくないので、「上座部仏教」と呼びます)の経典を記すのに用いられた言語です。

学部時代、長期休暇を利用して東南アジアを何回か訪れました(頑張ってバイトして旅費を貯めました)。
その時、上座部仏教の僧侶の方と会ったり、お寺を訪れたりしました。
上座部仏教に触れた際に、「日本の仏教と全然違う!」と感じました。

上座部仏教の教団では、国は違えど同じ「パーリ語」で書かれた経典を読誦します。
しかし、その読誦の仕方(発音?イントネーション?抑揚?というのでしょうか)が全く異なります。
何か不思議です。

この、「何か不思議」が、上座部仏教の研究をしたいと思うのようになったきっかけです。

現代でも生き続けている仏教を、身近にある日本仏教ではなく、ちょっと距離のある上座部仏教を通して観ることで、今までと異なる仏教の捉え方ができるのではないかな、と思い、上座部仏教の研究をはじめました。

それじゃあ、どうしてパーリ語の修辞学書の研究にたどり着いたかって?
そんなの成り行きに決まってるじゃないですか!笑
というのは冗談で、次の記事で、パーリ修辞学書の魅力、研究意義について書きたいと思います。


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