【3】研究紹介②

実はこう見えて、昔は毎日日記をちゃんとつけてたタイプの人間。果たしてnoteは!?
ということで、研究紹介第二段です。
勿論、細かく記事を分割して本数を稼ぐ作戦は実行中ですので、悪しからず笑

前回の研究紹介では、どうして上座部仏教研究を始めたかという話を書きました。
今回はパーリ修辞学について、少し書きたいと思います。

前回の研究紹介の最後に、
「パーリ語の修辞学書の研究にたどり着いたのは成り行き」と書きましたが、あれは嘘ではありません。

本当に成り行きというか、何となくというか。
「たまたまそこにテキストがあったから」という感じで始めました。
(指導教員の先生がサンスクリット修辞学関連の論文を書いてみえたというのも研究開始のきっかけのひとつではありますが、それが決定打になった訳ではないです)

強いて言うならば…
「あまり日本でパーリ修辞学の研究をやっている人がいないから、これやったら目立つんじゃね!? 」
と思い、この研究を始めました。

この研究に取り組み始めて感じたのですが、
「パーリ修辞学は結構美味しい研究領域」
であると思います。

いくつか理由があるのですが、
何と言っても「日本で取り組んでいる人がいない」というのが大きいと思います。

パーリ修辞学書は、インド学・仏教学においてメジャーではないのですが、無視していいテキストという訳でも無いようです。
それなのにパーリ修辞学に関する先行研究は多くありません。でも0ではない。

このテキストの絶妙なポジショニングが、パーリ修辞学研究を美味しい研究領域にしているように感じます。

自分自身、このテキストに巡り会えたのは本当に運が良かったと思います。
(それ以上に、今の指導教員の先生にご指導いただけるようになったのはとても運が良いのですが、このことについては別の記事で書きたいと思います)

しかし、これを見てパーリ修辞学の研究をしてみようと思われた方。あまりオススメはできません。

他のテキストに比べて、結構刊本テキストが使いにくく、写本を取り寄せなければいけなかったりとかなり手間がかかります。

そして、自分自身、このテキストのみから捻り出せそうなネタは大分なくなってきた感じがしています。
誰かボクに論文のネタ下さいいぃぃぃ!

真面目な研究意義については、次回書きたいと思います。引っ張ってすみません。

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