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国民年金と厚生年金って、どう違うの?


はじめに


  まず大前提として知っておくべきなのは、いずれも国や自治体によって運営される「公的年金制度」に属しているということです。これは職業別に加入者が3種類に分けられています。そして、主な日本の年金制度は、国民年金・厚生年金・私的年金の3つです。



  では次に、国民年金と厚生年金の異なる点についてざっくりと説明します。


国民年金


 ✔︎対象者: 日本に住んでいる20〜60歳までの全国
                 民

 ✔︎保険料:原則一定
                ※2020年度は¥16,540/月

 ✔︎給付額:加入期間によって異なるが、1年間で受け
     取れる満額は¥779,300/年
     つまり、平均月額は¥55,946/月

 ✔︎付加年金:別途¥400/月を支払うことで、¥200
      ×付加保険料納付月数
分を年金として受
      け取ることができる制度

 ✔︎国民年金基金:第1号被保険者を対象として、一定
        の保険料を支払うことで上乗せし
        て年金を受け取ることができる制
        度


厚生年金


 ✔︎対象者:会社員・公務員

 ✔︎保険料:所得により異なる

 ✔︎給付額:所得・加入期間により異なる
     平均月額は、¥144,268/月(+国民年金
     )

 ✔︎加齢年金:加入者が65歳になった時、生計を維持
      されている配偶者・子どもがいる者が
      対象  

   ・配偶者、1・2人目:各¥224,500
   ・3人目〜              :¥74,800



  また、年金の受給開始はいずれも65歳ですが、

   ①繰り上げ受給(60歳からに早める)
   ②繰り下げ受給(70歳まで遅める)

といった多少の受給時期開始の選択も可能です。
 ※この場合受け取ることのできる年金の額が次のように異なります。

   ①繰り上げ月数×0.5%の減額(最大−30%)
   ②繰り下げ月数×0.7%の増額(最大+42%)



おわりに


  このように、2つの年金にはいくつかの大きな違いがあります。生きていくうえで必ず加入するものなので、よく理解したうえで自分にあったものを取捨選択しながら加入することをおすすめします。


◼︎参考文献
・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)
・厚生労働省「いっしょに検証!公的年金~財政検証結果から読み解く年金の将来~

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