行動変容といえばエンタメ業界の仕事

以下、51歳を迎えた誕生日のお祝いのお返しで書いた駄文となります。
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個別のお返事ができておらず申し訳ありません!

その代わりと言ってはなんですが、ゲーム関係メイン、アニメ・漫画・実写含む映像やエンタメ系の皆さんで考えて欲しいネタを吐露させてください。もう皆さんお考えとは思いますが!

現在の新型コロナウイルス対策への現状唯一の有効な解とされ、初期から一貫してずっと言われ続けてきているが、未だに徹底されていない「行動変容」の話です。

『Ingress』で有効性が示され、『Pokémon GO』で文字通り、お年寄りや引きこもりがちな人を外に連れ出すという行動変容を起こして、全人類の健康に貢献した位置情報ゲーム。他にも『駅メモ!』や『ドラクエウォーク』など名作がたくさんありますよね。

私が関わった『めしクエ』というゲームでも、日本マクドナルドさんとコラボさせて頂き、実店舗の店頭にある各店の低電力Bluetooth(BLE)の信号を受信することでステージが開放され、各店舗で使用できるクーポンがもらえる、という施策を行ったことがありました。ゲームユーザーを店頭流入させようという行動変容を意図したものでした。

ですが、現在求められているのはその逆で「どれだけ動かないか」「どうしたら家にいるインセンティブを出し、適切な報酬(リワード)を設定し、なるべく多くの人を街中から追い出すか、おはようからおやすみまで、家にいてもらうか」というものです。

もちろん、家の中にプラレール敷いてスマホ乗せて走り回らせる等のズル(ハック)で稼げたことがあったように、動いてないことにするズルはあると思います。それを完全になくしてからの社会実装ではなくて、実装しつつ、バグやチートについては運営しながら潰していく方が、今っぽいアプローチだと思うのです。

もちろん、このリワードの一番強力なものが、野党各党や与党内からも言われている「一律無条件即時現金給付」であろうことは言うまでもないのですが、「それが貯蓄に回ってしまう」とか「それで盛り場に出かけちゃう」等のバグは、運営フェーズで潰していけばいいんではないかと考えます。「今は外に出ないことが全国民の仕事であり社会的責務」に加えて「そうすることで、(社会全体が新型コロナウイルスに勝つというぼんやりした、先々での報酬ではなくて、もっと直接的な)お得がある」と強力に示すことで、具体的な行動変容を生じさせることができると思うのです。

ここで消費税率の軽減税率制度を考えます。
持ち帰り2%の差では大した行動変容を生みません。
しかし例えば「お持ち帰りの方がお得!」をもっとエンハンスしたらどうでしょうか。「テイクアウト無税」です。飲食店にもテイクアウトを積極的に行ってもらうインセンティブをつけます。安全な配達者の確保と可視化です。『UBER EATS』的なゲーム的アプローチが可能かと思いますし、『出前館』『LINEデリマ』『dデリバリー』に、大阪府が一部補助するなどの施策は既に始まっていますが、それを「行動変容へのインセンティブ」としてさらに強化していく。

また、色々な動画サイトやコンテンツ配信サイト(マンガ配信など)が行っている期間限定無料サービスなどについても、それを位置情報と紐付け、自宅でコンテンツを体験している際にはより強いインセンティブを与える、という風にすれば「今は、外に行かないほうがお得」という認識を強めることができるのではないかとも思います。

位置情報ゲームで人類の行動変容をさせることができているわけですから、その逆方向への行動変容だってきっとできます。そういうネタは、政治家や財界人ではなくて、エンタメ業界に携わっている人からしか出てこないと思いますので、ぜひとも皆さんのお知恵で、なんとかやり遂げて頂きたいと思います。

何卒、どうぞ宜しくお願い致します。

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