コウガイビルvsミミズ
神宮外苑に雨が降った夜。ランニングしているとそいつはいる。
黄色く、幅3mm程度、長さは長く30~50cm程度、夜目にもぬらぬらと光っているものがある。コウガイビルと呼ばれる生物である。
高野聖のあのヒルと同じヒルの名前は付いているが、笄蛭というだけあって、頭部分が撥のような、和裁のへらのような形をしている。歩道に長くその体を伸ばし、じっと見ているとじわじわと動いているようだが、一体何をしているのかわからない。靴で踏むとすぐちぎれる。ちぎれたところからはくるくると丸まる。