靴の夢

二日前の夢で、ある男性二人が助けて欲しいと温泉宿に来た。
その二人は犯罪者というような設定だった。
私は温泉宿で働いていたらしいが、経営者なのでバレないようにカフェで話すことにした。
男性二人は、刑務所から出たいので協力してほしいと言った。
何となくオリオンを感じたが、別にオリオンが犯罪者なわけではない。もしも犯罪者なら警察でもある、というように二極化の世界では表裏の意味がある。
ここで感じたオリオンの意味は「創造」に関係すると思うのだが、星座のオリオン座の星が来たわけではない。例えば、創造を代表するのが三ツ星ならば三人いてもいいはずが、この日私に会いに来たのは二人だった。
もしかすると、私も共犯者なのではないか。
三人で、脱獄の計画を立てたのかもしれない。

この日の夢は、星座のオリオンではなくBの樹側というような意味で考えてみようと思う。B、C、Dの三つの樹を考えた場合、Cを中心にした時の下降の水星はBの樹側と重なっている。
この夢でいう刑務所とは、重い身体ではないか。

前回の夢で、商品を階段と勘違いして落下させてしまい、自分も真下に落ちたら高層ビルの、空に近い世界にいた。
地下なのに空の上にいるような青空だった。
オリオンは降りれないのではないかと書いたけれど、自分が上昇することがオリオンが降りるという事なのだと思う。つまり、身体の奥底にオリオンがいるのではないか。それは重い身体の奥深くにいて見えにくい。

その後、何となく頭が痛かったので、これはエーテル界の胸に変化が起きているのかもしれないと思った。頭と上の胸の繋がりではないか。

その日眠ると、とても怖い夢を見た。
こういう時は夢と言っていいのかと思う程生々しく、これが夢であれば良かったのに、というような体験をする。
でもこれは、別にオリオンに関する夢ではない。

恐らくクマか犬のような薄茶色のぬいぐるみだった。
私は子どもで、そのぬいぐるみに白い靴を履かせ階段を歩いていると、隣に来た子にぬいぐるみの靴を放り投げられて、階段下の小さな世界に落ちてしまった。

次の世界では、その足元の小さな世界に入ったのかもしれない。
断絶があり、今度は第三者目線で、ある少年(中学生ぐらい)が靴を履かずに廃墟に入った時の内容を見た。
見たというよりも、その瞬間はその子に乗っていて、足を踏み入れた時の感触がやたら生々しかった。
廃墟の入り口に裸足で入ると、目の前には鞄に入った爆弾がふたつあり(土の中の火なのだろうか)その後死んだというようなものだったが、その時足は固いものを踏んだ感触ではなく、ぬめぬめとして張り付くようだった。
そして何か割れた物の上にいる、そういう形を見た。しかし、いま私が床を踏むみたいに固くはない。きっと、これは内側の感触だ。
その後、死んだというのは、靴も履かずに入り込んで捕まった、というような話になった。
いつの間にか、内容が高校に変化し、今度はまたある男の子が捕まり虐められて死ぬような内容になったが、複数の死体をまるで人形のように扱っている少女がいた。中々怖い。これは偏った土や風の元素にも思える。

起きて解釈してみると、この夢の意味が分かったが、もしそうでなかったら私は感情を自分だと思い込み、客観視することが難しかったと思う。
感情は私ではないが、感情に同一化しているとその判断が出来ない。
土の元素は切り離されたものだとしても、活性化されていれば、限定されている場所を適切に管理するように映るはずだ。適切な管理とは、円の中で他の元素が扱えているというようなことだと思う。今回の夢ではそれが見えなかった。この体験は割と奥深くで私が自動化している理由の一つなのかもしれない。土の元素が扱えず、他の元素が縛られ過ぎて死んだのではないか。

何となく、水星と金星の関係の一つにも思える。
水星と金星はどちらも双子のような関係で、協力し合っているはずだし、前の夢で私のところに来た二人というのも似ているのかもしれない。

昨日は星座ではないオリオンの二人がやってきて、今度は水星と金星の関係ではないかと思うような夢だった。
一体どんな繋がりなのか。惑星と恒星は全然違うので、同じものには出来ないけれど、似た何かが乗ってきた。きっと創造に関係している。いや、創造と破壊に関係しているのかもしれない。
なぜこんな夢を見たのか考えていくと、マニプラチャクラを鍛えようとしていることと関係があるように思う。
太陽を対象化することに興味を持ち始めていたのに、こんな夢を見たのはその上の視点がないと変えることが出来ないからだと思う。上に行こうとすると、下も見ることになるのではないか。

身体に入れない理由を見たとも言える。
堕天使のような少女が死体の種類分けをして好みのもの同士を近くに置きたがっていた。かなり怖く見えたけど、結局私も小さい頃に人形遊びをした。人形と今回の夢の怖さは全然違うとしたら、それは私の感情が人と人形の識別をしているからだ。
死体をそんな風に(独占的に)扱わないで欲しいと思った。ここにいた存在はおそらく知識を扱いたいのだと思うが、それを消滅させてしまったように見えた。
作り替えるという意味の死ならまた別だが、好みでより分けるだけなら再生とは言えない。
土の元素は世界の輪郭を作り出すとしたら、この世界は小さすぎてすぐに手を加えなければならない。或いは、他の元素との関係をつくる。
ここに同一化せず、四元素を均等に扱うことが「助けて欲しい」と言ってきたことに繋がるはずだ。

刑務所から出たいと言ってきたオリオンとこの夢の関係を考えてみると、もう一つは靴に関係しているように思う。

私が抱いていたぬいぐるみの白い靴が落とされたので、今度は靴を見つけなければならない。
以前、沢山の白鳥にカラフルな靴を届ける夢や新しい靴の会議の夢などをみた。
何度も靴の夢を見ているのは、マルクトに関係しているように思う。
裸足で歩かなくてもよくなれば、身体は重くならないと言いたいのではないか。
身体を軽くすることは、マルクトを見つける事なのかもしれない。
これは思考内の事ではなく、エーテル界で実際に見つけることだと思う。

無と無限について考えていたら、ふと、無が有になってしまう時があった。無限を扱えるのは無だ。
マルクトとは何なのか、という見え方が変わってきている。
肉体の死が実は上昇であると知るみたいに、ある時見え方が変わってしまう。
私はまだ肉体の死を体験していないので、きっとそうなのだと思っている段階だけれど。夢を見るのもある意味肉体から離れる事で、いつも小さな気絶はしている。
無は暗闇でも光でもなく、既に知っているのに理解が出来ないものだ。
無について当然のことのように知っているが、それがどんなものか、断絶として存在している。既知になればもう断絶ではなく、無は何度も有になり、また無の断絶になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?