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【KORG D1】電子ピアノをアップグレード

新しい電子ピアノがやって来た

これまで使ってきたのは、YAMAHAのPiaggero NP-32というキーボード。

ゼロから始めて、何とか投げ出さずに3年間。これからも続けられそうなので、電子ピアノをアップグレードすることにした。ほんのちょっとだけど…。

ポイントは、ハンマーアクション。店頭で試し弾きして、「これは全然違う」と実感できた。高級機じゃなくても、キーボードの鍵盤(バネ仕掛け?)とは雲泥の差がある。なので、選定条件は「ハンマーアクションで、なるべく安い機種」。4〜6万円の価格帯から、KORG D1を選んだ。

KORG D1

特徴は…

  • RH3ハンマーアクション搭載(KORGの中では良いグレードらしい)

  • 48,480円(楽天)

  • ダンパーペダル付き(ハーフペダル無し)

  • ヘッドフォンジャックは3.5mmタイプ(ステレオミニプラグ)

  • LINE OUTジャックは、L/Rそれぞれ、6.3mmタイプ(標準プラグ)

  • MIDI IN/OUT端子

  • 16kg、奥行き26cm

  • スピーカ無し

最後の「スピーカ無し」というところが尖っている。無駄をそぎ落とした感じが気に入った。自分は、ヘッドフォンを付けて演奏することが多いので、スピーカは必要ない。いざとなれば外部スピーカも接続できる。

スピーカが無い分だけコンパクトで、同価格帯のヤマハP-125よりも奥行きと高さが3cm短い。にもかかわらず、かなり重め(ヤマハは12kgを切る)。よっぽどRH3の鍵盤メカが重いのかな。

インプレッション

総合的には満足している。しかし、良い点はあらかじめ調査済みなので、新たな発見の多くは残念ポイントだったりする。

【2022-11-13追記】数ヶ月使ってみたが、やはり黒鍵のタッチの問題は大きい。せっかく気持ちよく演奏してても、台無しになる。残念ながら、このモデルを買うのは、リスクがある。

キータッチ

期待通りだったが、しばらく弾くうちに、黒鍵の1つに違和感を感じた。そこだけタッチが軽く、底付きが硬い。打鍵時の機械音も大きい。音色に違いは感じないが、素人ながらも、心理的には演奏に影響を与えるレベルだ。

購入店に相談したところ、「即交換」となり、代替機が送られてきた。

不良機の方には、調べなおした結果4つのイマイチな黒鍵が見つかっていた。代替機の方は、ほんのわずかだが、2つの黒鍵に同じ症状が見られる。過敏になってるのかもしれないが、ある程度バラツキがあるのは間違いない。

また、代替機の方は、1つの白鍵が固着して動かなかった。強く押すと、無事はがれたが、気持ちの良いものではない。

梱包、重量

製品の梱包は簡素。発泡スチロールで6箇所を支えるのみ。譜面たての足が外装のダンボールに突き刺さった状態だった(破損などは無いが…)。そういう設計なのか? 見た目の印象は良くない。

また、重量16kgを甘く見てはいけない。部屋の中で移動するときは、腰を傷めないよう、ぶつけたり落としたりしないよう、気を使う。

追加コストをかけてでも、リアル店舗で買って専門の業者に配送・設置を任す、という選択肢が存在する理由が、初めて分かった気がした。

操作性

付加機能の操作ボタンは左側に集中している。ボリュームはノブ式。メトロノームのテンポを変えるボタンが独立しているので使いやすい。

個人的には、それ以外の機能は使うことが無さそう。いろいろ設定できるが、電源を切ると忘れてしまうようで、下の写真の状態に戻ってしまう。リバーブは、デフォルトでONだ。

ダンパーペダル

これまでは、自作したペダルを使ってたので、ちゃんとしたダンパーペダルを使うのは初めて。ハーフペダル機能は無いが、付属してるだけでありがたい。

ただ、底まで踏み込んだときに「カコッ」と音が鳴るのが少し気になる。底に付かなくても、その手前でスイッチは入るので、底付きしないようにスポンジか何かをはさんでおけば回避できそうだ。

ヘッドフォンジャック

ヘッドフォンジャックは前面にある。プラグを刺した状態だと、うっかり引っ掛けそうになる。ヘッドフォンを常時刺しておく場合は、L型のプラグを用意した方が良さそう。

パソコンとつないでみる

USB TO HOSTの端子は無いので、パソコンと接続するには、MIDI TO USBケーブルが必要だ。定番はローランドのUM-ONE mk2だと思うが、ちょっとケチって半額以下で買える中華製を試してみることにする。

早速、MIDI信号を受信して、PCのスピーカから音源を鳴らすプログラムを書いてみた。残念ながら遅延が数100msec程度あるようで、リアルタイムにこれを聴きながら演奏するのは難しそうだ。Java標準のソフトウェアシンセサイザでは、この辺が限界かもしれない。

演奏をMIDIデータで保存したり、打鍵のタイミングや強さを可視化するプログラムを書けば、自分の演奏をチェックするのに使えるだろう。