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アクションカムCrosstour CT9500を買った…けど

アマゾンで、アクションカムCrosstour CT9500を買いました。いわゆる、激安中華アクションカムです。クーポンが付いてて、実質6,680円でした。じっくり待てば、6,000円を切る時期もあるかもしれません。注文したのは2021-11-05で、販売元は「Crosstour 直営店」となっていました(本当に直営店なのかどうかは不明)。

背景

購入目的は、登山やハイキングの記録を動画で残すことです。なので、夜間撮影や水中撮影の予定はありません。ちょっと前に、PanasonicのDMC-FX700という中古デジカメを4,000円で買ったのですが、1080iで動画を撮れるものの、ピント合わせが遅いとか、レンズ内に目立つホコリがある、などなど、満足できませんでした。

レンズ内のホコリ(中古デジカメ)

というわけで、リサーチ開始。候補に挙がったのは…

  • DJI Osmo Action

  • Insta360 GO 2

  • Akaso V50X

  • Akaso Brave 7

  • XTU S3

  • XTU Max

  • Crosstour CT9500

4万円を超える機種は、最初から除外してます。もしOsmo Actionが3万円で買えたら、それで決まりだったのですが、ちょっとタイミングが合わず(既にディスコンで、売りつくしセール的なものも終わってしまった感じ)。GO2は、専用ソフトによる書き出し処理が欠かせないようなのでボツ。2万円前後の中華製は、中途半端な立ち位置(もし使い物にならなかったら、諦めきれない)。特にV50Xは評判が良さそうでしたが、SDカードの相性に関する懸念がぬぐいきれないのと、価格が高止まりしてる(かつては6,000円前後で買えたらしいけど、いまは11,000円くらい)のがネックでした。

3週間ほど悩んだ末、CT9500で手を打ちました。安いし、最悪、不良があったとしても、バッテリー2個と充電器、アタッチメント類は、他の中華カメラに流用できるだろう、と自分を納得させました。

前評判

中華アクションカム全般に言えることですが、たとえ同じ製品名だとしても、製造時期に応じて中身(部品)が変わることがあるようです。なので、古いレビュー記事の内容が、そのまま今も当てはまるとは限りません。CT9500も例にもれず、進化(?)しているようです。できるだけ新しめの口コミ情報から、以下のような欠点があることが分かっていました。

  • マイク感度は弱い

  • 手ブレ補正(EIS)をONにすると、こんにゃく現象が出る

  • 2.7Kの画角には問題がありそう

  • 1080pの画質には期待できない

  • 50fpsや60fpsには期待できない

要約すると、4K30fps専用機でマイクとEISはオマケ程度、ということですね。これは、1万円未満で買えるアクションカム全般に言えることかもしれません。まぁ、いいか…。本音を言えば、1080p30fpsや2.7K30fpsが使い物になれば理想的なんだけど…。

それともう一つ、YouTubeでいろんなサンプル動画を見ることができますが、編集されてたり、YouTube側で再エンコードされたりするので、オリジナル映像とは別物になっている可能性があります。なかなか判断が難しいですね。

買ってから気づいたこと

前述の前評判は、そのまま当たってました。それ以外では…

  • メニューにCard speed testという項目がある
    →SDカードの書き込み速度をチェックできる
    →一緒に買ったサムスンの128GB Class10U3とトランセンドの32GB Class10U1は合格

  • ネイキッドフレームの三脚穴が浅い
    →ネジ長が約5.5mmの三脚だと、きちんと締まらなかった
    →付属のアタッチメントと組み合わせれば回避可能

  • ファームウェアのバージョンは、V4.1.0.4-A
    →残念ながら、こんにゃく現象ありのバージョン

  • 「↓」キーでマイクがON/OFFするので、誤操作注意

  • タイムラプスはあるが、モーションラプス(ハイパーラプス)は無い

  • 歪み補正機能は無い

  • H.264とH.265が使える

  • 動画ファイルは、mp4

  • ビットレートは選べない

  • 5,6時間の登山で合計70分撮ってみたが、バッテリー2本で足りた

  • バッテリーの充電時間は、5V2Aのモバイルバッテリーから充電した場合で約100分

  • レンズキャップなし
    →レンズが飛び出ているので扱い注意

  • リモコンなし

  • クリップタイプのマウントアダプタ付き

  • バッテリーを抜いて放置すると、時計が遅れる(リセットされるんじゃなくて、止まってる感じ)

  • AWBは、やや不安定かも(あるいは、気のせいかも)

FHD(1920x1080)やWQHD(2560x1440)のモニタで見るぶんには、4K映像は十分キレイに感じます。EISも、立ち止まって手持ちで撮るときの細かいブレ程度なら十分吸収してくれるので、重宝しそうです(ただし画角は、かなり寄る)。

レンズキャップ作ってみた(紙製)
フードも手作り

初期不良? サポートに問い合わせ

使っているうちに、シーンモードの設定を、「風景」から「人物」へ変更できなくなってしまいました。厳密に言えば、変更はできるけど、再起動すると「風景」に戻ってしまう、って感じです。使っているうちにこうなったのか、最初からこうだったのか、今となっては分かりません。

これ以外にも…

  • レンズ角度の設定も、変更後に再起動すると「大」に戻ってしまう

  • 「デフォルト設定を復元する」を実行しても、画面が遷移しない(普通なら、言語選択の画面へ遷移するはず)

  • 「デフォルト設定を復元する」を実行すると、操作音がONにリセットされるが、そのまま再起動するとOFFになっている

  • 「デフォルト設定を復元する」を実行すると、「ループ録画」が「5分間」にリセットされるが、変更後に再起動すると「5分間」に戻ってしまう(ただし、変更後に何かを録画してから再起動すると、ちゃんと設定が維持されている)

といった感じで、設定機能に問題がありそうです。似たような口コミ情報が見当たらなかったので、ソフトではなくハード(EEPROMとか?)の問題かもしれません。

このままだと使いにくいので、サポート<support.jp@crosstour.co>に相談しました。2週間ほどかけてメールを送りあったすえ、代替品を送る、という連絡が来ました(質疑の途中で打ち切られた印象)。しかし、さらに1週間待っても発送完了の連絡が無いので聞いてみると、もう少し待てとのこと。中国から発送するようなので、まだ数週間はかかりそうです。

副産物

サポートとのやり取りの過程で、現行ファームウェアV4.1.0.4-Aのファイルが手に入りました。また、非公式だと思いますが、V4.1.0.2-Aのファイルもネットに公開されており、こっちの方がEISの出来が良いという口コミも見かけます。現行ファームウェアが手に入ったおかげで、気軽に別バージョンを試すことができるようになりました(自己責任ですが)。

ちなみに、ファームウェアの更新手順は、YouTubeで「CT9500 firmware」を検索すると見つかります。また、ファームウェアをいまと同じバージョンに更新することはできません。

最後に

しばらくは、設定機能に不安を抱えたまま使うことになりそうです。性能的には、私のように登山やハイキングの様子をちょこちょこ撮る程度なら、十分満足できるカメラだと思います。

次のノートで、もう少し詳しくレビューしてます。