世田谷区に雷雨の予報

今日、髪を染めてくれた男の子は、20歳なのだという。キラキラとした笑顔に眩暈がするくらいだった。私はもう26歳なんだよな。気持ちだけは子供のまま、肉体だけ熟れていく。こんな悲しいことはない。ちゃんと年相応に中身も積み重ねていけるように、ここからまたひとりではじめることにした。髪の毛もなぜか少し暗くしてもらった。気持ちが少し落ちてきてるのかもしれない。感情のバロメーターがこんなにわかりやすくて笑ってしまう。新居にベランダがなく浴室乾燥も無いため、乾燥機能付き洗濯機が欲しいと、フラッと立ち寄った家電量販店にて、購入へどんどん話を進められてしまう。完全に躁転している時だったら、即決で買いますと言って、なんなら冷蔵庫もレンジもぜーんぶくださいって言ってたと思う。美容室の時間があるからと言って、話を一旦切り上げた後少し冷静になり、そんなお金どこにあるのだ?と思い直すことができた。私はまだなんとかして自我を保っている。綺麗になりたいのは、好きな人がいるから。会えない日は不安な気持ちを過食で飲み込んで、iPhoneを見つめてLINEの返信をじっと待っている。


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