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2023年夏、圧倒的にかっこいいバービーボーイズにハマる。〈目を閉じておいでよ〉〈女ぎつねon the Run〉

暑い暑い、2023年夏。
なぜか私はずっと、バービーボーイズの曲を聴いていた。突然はまった。きっかけはよく思い出せない。Youtubeを徘徊していて、ふとおすすめに出てきて…みたいな感じだったと思う。

*  *  *  *  *

バービーボーイズといえば「目を閉じておいでよ」(1989)。
中学の頃、流行りに流行って、皆大好きだった。
歌詞が、とにかく卑猥。中学生が大好きなやつだった。皆子どもだから、サウンドのかっこよさより、そちらに気を取られてしまっていた。

80年代半ばから90年代にかけての数年間、後にレジェンドになったバンド・グループが、次々と現れた。
BOOWY・ブルーハーツ・TM NETWORK・X JAPAN・B'z…
バービーボーイズは彼らに比べて、少し軽い存在だったように思う。というか、自ら進んで軽さをアピールしていた印象。例えば、彼らのシングル曲のタイトルはこんな感じ。

1st  暗闇でDANCE (1984年9月21日)
2nd  もォ やだ! (1985年2月1日)
3rd  でも!?しょうがない (1985年6月21日)
4th  チャンス到来 (1985年10月2日)
5th  負けるもんか (1986年4月2日)
6th  なんだったんだ?7DAYS (1986年10月1日)
7th  女ぎつねon the Run (1987年4月1日)
8th  泣いたままでlisten to me (1987年8月26日)
9th  ごめんなさい (1987年12月2日)
10th  使い放題tenderness (1988年6月22日)
11th  目を閉じておいでよ (1989年1月1日)
12th  chibi (1989年6月1日)
13th  三日月の憂鬱 (1989年11月1日)
14th  勇み足サミー (1990年3月1日)
15th  ノーマジーン〜norma jean<reprise> (1990年6月21日)
16th  あいまいtension (1990年10月10日)
※()内は発売日
※1度目の解散(1992年)までのシングル曲

シングルヒストリー(Wikipedia「BARBEE BOYS」より)

少しでもこの時代を知っている人なら「あー80年代(後半)っぽいね」と言いたくなる、このふざけ加減。
ちょっと軽薄な不良感。かなり危険な香りもする。軽いノリで甘いことを言われて、うっかり本気になったらどんな痛い目にあうのか…やばいやばい、近づかないでおこう(何の話?)…そんな風に、あえて軽くあしらいたくなる雰囲気。
男女2人ボーカル(KONTAさん、杏子さん)で、歌うのは基本男女のあれこれ、というのも大きかった。

…前置きが長い!
とにかく、彼らの活動時(一度目の解散までの)小中学生だった私には、そんな印象のバンドだった。

そこから30何年、そんな危険な香りもふんわり受け止められる大人になり。この夏改めてバービーボーイズに出会ってみたら…
ただただ、めちゃくちゃかっこいいバンドだった!!

*  *  *  *  *

初期の曲はよく知らなかったのだけど、「もォやだ!」(1985)
このタイトルで、こんなカッコいいの?なんでこんなタイトルつけたの?
心変わり、2度と戻らない、ブレイキン・グラスのよう~♪の部分(1:23~)しびれまくりなんですけど。初っ端のKONTAさんの歌い出しも。

これも初期、「暗闇でDANCE」(1984)このMVのカッコよさ!もちろん曲も最高にカッコいい。

小学生の頃ラジオでよく聴いた「ごめんなさい」(1987)
当時は、完全にコミックソングだと思っていた。改めて聴いて、こんなにカッコよかった!?と衝撃。KONTAさんのイントロのサックスよ… この曲に限らないけど。

個人的にバービーボーイズの曲でNo.1だと思うのが「女ぎつねon the Run」(1987)。おそらく「目を~」に次ぐヒット曲でもある。
杏子さんの魅力が炸裂。「さわいでたいよ はしゃいでたいよ そうもっと集まれBOYS 踊ろ」(1:40頃)
その声とその感じは、杏子さんにしか出せないよ…

杏子さんの魅力といえば「chibi」(1989)。チルな雰囲気たっぷりで切ない。(曲は0:30~)

ちなみに杏子さん、元有名商社OLだそう。
どんなに色っぽくはすっぱに振り切ってもどこか優雅で、粋で抜群にカッコいいのは、そういうバックグラウンドあってのこと?
(商社OLというのも、80年代的付加価値ではあるけど)

この最高にカッコいいサウンド(プロデュースしている いまみちともたかさん神、というかメンバー皆さん神)、それをあえて、軽薄なタイトルでパッケージして提供する…
いかにも、イケイケなあの時代らしい「粋」。

今思うと絶頂期、最大ヒットになった「目を閉じておいでよ」の、ちょっと露悪的に思える、やたらにエロい歌詞。
「ブレイクするのはバカに見つかること」と言ったのは有吉弘行さんだけど、あの歌詞は、どうせ見つかるなら思い切りぶちかましてやれ、という彼らなりのポーズだったのか。

…なんか、分析すればするほどダサくなって、彼らに怒られそう。この辺にしておこう。

とにかく彼らのカッコよさに気づき夢中になった、暑い熱い2023夏だった。

大人になってわかることって、あるよね…
曲紹介、ほぼ「カッコいい」しか言えてないけど、勢いだけで書いてみました。(いつも?)

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