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❇️Good music❇️ 中西圭三・提供曲は名曲揃い!〈Choo Choo TRAIN〉〈ぼよよん行進曲〉改めて聴くZOOと「おかあさんといっしょ」の泣ける歌

Choo Choo TRAIN(1991)

「Choo Choo TRAINといえばEXILE」という人が多数派かもしれないけど、元は、ダンスボーカルユニット「ZOO」が1991年にリリースした曲。

今回取り上げたいのはEXILEやZOOではなく、作曲者の中西圭三さん。ZOOの「Choo Choo TRAIN」ではコーラスも担当している。EXILEバージョンも好きだけど、ZOOバージョンは女性ボーカルと中西さんのコーラスが本当に心地よくて、聴くといつも「やっぱりいいなぁ」と思う。

カラオケの盛り上がり曲といえば、それまでは、アイドル系かロック系だった。ロック系なら私の世代は、ブルーハーツの「リンダリンダ」が鉄板。男の子達には、BOØWYも大人気だった。

ロック系の曲はかっこいいけど、どこかやんちゃな子達のもの、という感じで、ついてこられない子を突き放すようなところがあった。
でも「Choo Choo TRAIN」はもっとあったかい。テンションの高い子も低い子も、優等生もやんちゃな子もおとなしい子も、皆一緒に楽しもう!というハッピーな雰囲気。しかも今までにない、おしゃれな感じのダンス系。

90年代のダンス系といえば、安室ちゃん、小室ファミリー(trfなど)、沖縄アクターズ系(SPEED、DA PUMPなど)。それらに先駆けて登場したのがZOOだった。後から思うと、いろいろと画期的だったのだなぁと思う。

誰でもWELCOMEな「Choo Choo TRAIN」の世界。中西圭三さんもきっと、才能にあふれつつ、ハッピーで温かい人なんだろうなぁ、なんて勝手に思っている。

今は、LDHの新しいユニット ↑ が歌っているんですね

ぼよよん行進曲(2006)

「ぼよよん行進曲」は、NHK教育テレビ(現Eテレ)「おかあさんといっしょ」で2006年、「今月の歌」として初めて歌われたもの。その後も歴代歌のおにいさんおねえさんが歌い継ぎ、今では「おかあさんといっしょ」の定番曲。中西圭三さんはこの曲の、作詞作曲をしている(詞は、田角有里さんとの共作)。

「おかあさんといっしょ」を観ていると時々聴けるので、ここ十数年に幼児の子育てをした人には、かなり有名だと思う。

♪どんなたいへんなことがおきたって きみのあしの そのしたには
♪とてもとてもじょうぶな「ばね」がついてるんだぜ
(しってた?)

私は、よくある「泣ける歌」ではそんなに泣けない。でもこの「ぼよよん行進曲」では、超簡単に泣けてしまう。いつも、おねえさんが「しってた?」と言うあたりで、大体泣いている。超簡単。

「ぼよよん行進曲」は、子どもにとっては、冒険心いっぱいな自分たちを元気づけ、盛り上げてくれる歌。大人にとっては、困難にぶち当たった時に深くじんわり響く、人生の応援歌にきこえる。

この曲が生まれて十数年。震災やコロナ禍など、世の中がたくさんの「たいへんなこと」を経験して、この曲はより深い意味のあるものになっていると思う。「おかあさんといっしょ」でないと聴けない曲だけど、子育て中かどうかに関係なく、多くの大人に響くと思う。

中西さんらしいかっこよさも、しっかり光っている。「いまだ!スタンバイOK!」など、子どもの歌然としていないスピード感。子どもの歌だからゆっくり童謡みたいなテンポのものばかりだと、子どもも親も退屈なのだ。それをちゃんとわかってくれているのだなと思う。

「Choo Choo TRAIN」だけですごいのに、こんな曲まで生み出してしまう中西圭三さん、本当にすごい。昨年はブラックビスケッツの「タイミング」もリバイバルヒットしたし。なぜだか、あまり目立たないのだけど。

中西さんについて、語り足りないので次回に続きます。次回は本人歌唱曲について。

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