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社会性おばけになりたくない

仕事をやめて3ヶ月経とうとしている。
無職である。

大学を卒業して地元を離れて2年と半年、やれるぞできるぞと自分にプレッシャーをかけていたら、いつの間にか心身ともに限界を超えそうになっていた。私の社会性が剥き出しになり、みんなの期待する「私」が一人歩きしている状態だった。
誰かからお前はこうあるべきと言われた訳ではない。期待がかけられている訳でもたぶんない。しかし塵も積もればなんとやら、褒められる→もっと頑張るのルーティンが体にがっつり染み付いていたようだった。

元はと言えば、家族からは「三年寝太郎」「お気楽クラブ」と呼ばれるようなわたしだ。気の知れた友人と過ごしていても、率先して何かをやってのけることもまずない。時間があるのならたくさん寝ていたい。大勢の人とたくさん遊んだ次の日は必ず一人で静かに過ごしていたい。そんなわたしだ。

そんはわたしでも、理由はわからないが、集団のなかにいると人前に立つのが得意だった。見知らぬ人たちの集団であればあるほどだ。気がつけば学級委員長、部長、生徒会、なんでもごされの状態で生きてきた。わたしはきっと、いい格好しいで、見栄っ張りなところがあるから、塵も積もればなんとやらで今日までやってきたのだ。ああしたほうがいいかな、こうしたら迷惑かしら、あれやこれや考えていたら社会性おばけになっていた。

仕事を辞めたことを伝えたとき、まさか辞めると思ってなかった、なんだかんだ続けると思っていたといろんな人から言われた。上司もあなたはやめないでしょうと焦りつつ笑いながら言っていた。そうでしょう、そう思うでしょう。辛くても愚痴を言ってもそれでも仕事をやめないのが「私」なのだ。そんなわたしめちゃくちゃカッコ悪いしもうやめにしよう。だれの期待にも応える必要はないし、そもそも期待されてるかも定かじゃないのだから、勝手にくるくる混乱するのもやめにしよう。
もう二度と社会性おばけにはなりたくない。

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