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餃子が記憶を呼び起こす 中目黒『中華 宝来』

本日の餃子情報です。

2020年2月9日は日曜日は、よく晴れた青空の下、暖かかった冬の合間に時折訪れた冷たい風が吹き荒れる寒い、寒い日でした。

おしゃれな街の風格漂う中目黒駅。その雰囲気にはある意味そぐわないような町中華へ、1年ぶりに会う友だちとお昼に訪れる約束をしました。中目黒の『中華 宝来』です。

とくにこのお店じゃないといけない理由はなかったけれど、お互いのアクセスがなんとなく良さそうな目黒周辺でお昼からやっている餃子を探した結果、宝来の餃子に行き着いたわけです。

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なんの前情報もなしに訪れましたが、しっかりとした”昔ながら”の町中華の佇まい。引き戸をあけると、座敷とカウンターと少しばかりのテーブルと椅子がコンパクトに配置されています。

頼むのは、もちろん餃子です。

その友だちとはいつも餃子を囲みながら顔を合わせており、今回も例にもれずでした。

今回は働いている会社を辞めるという話をその友だちから聞く、のがなんとなくの趣旨で、会っていない約1年のハイライトをざっと交換しあいながら仕事や旅行、恋愛や人生観などをしゃべる時間となりました。

そうこうしているうちに餃子が来ます。

まずは揚げ餃子。

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「塩がかかっているからそのまま食べるのがいいよ」と店員さんの声。その言葉に従い裸で食べてみた*ところ、皮はパリパリで餡はしっとりした二層構造の食感がとても美味しかったです(*餃子仲間たちとは、なにもつけずに食べることを「裸で食べる」と呼んでいます)。

皮はわりと薄皮だからザクザク感がそこまで強くなく、とても食べやすい。おなじみの酢胡椒と合わせるとこれまた美味しいんです。

続いて焼き餃子。

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焼き目が程よく形状もスタンダードで、いかにも町中華の餃子の感じがします。皮の焼き目がパリパリで、中の餡がしっかりしていて美味しい。

たぶん、揚げ餃子と全く同じものを焼いているか揚げているかの違いなんでしょうけど、つけダレもシンプルな酢醤油をかけたりラー油を少し垂らしたりするのがマッチします。あっという間にペロッと食べてしまいました。

餃子を食べながら友だちの話を聞いていると、そういえばあの餃子屋さんでこんな話をしたよね、というふうに過去話した話が自然と思い出されることに気づきました。

いつも似たようなお話をしているので、話す内容が毎回重なるのは当然です。ただ、いつも餃子を囲んで話しているからか、ダンダダン酒場で餃子を喰らいながら話した話、連月のカウンターに座って話した話、などお店と餃子ごとに記憶が呼び起こされている感覚を持ったんです。

餃子はお店ごとに本当に違いが大きいので、そのお店での餃子のユニークさのおかげで、餃子を食べたときの記憶にひも付きやすいのかもしれません。記憶は移ろいやすいから過去のことはどんどん忘れてしまうけれど、せめて餃子を食べているときくらいは過去のことも思い出して感傷にひたるのも悪くないですよね。

そんなことを思いながらまた揚げ餃子を口に頬ぼっていました。

本日の餃子情報でした。

中華 宝来
〒153-0061 東京都目黒区中目黒1丁目4−20 サードリハイツ本館
一言メモ
メニューがめちゃくちゃあるから餃子以外も食べてみたほうが良さそう

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