見出し画像

SCP008〜010

アイテム番号: SCP-008

オブジェクトクラス: Euclid

説明: SCP-008はプリオンの複合体でサンプルはG2サイト郡の機密保管室に収容されます。SCP-008の研究は極秘事項で、SCP-008の合成に繋がる恐れのある研究が後世で行われるのを予防することを主目的としています。SCP-008プリオンの特徴は以下のとおりです。

100%の感染力。
100%の致死性。
粘膜や体液に曝露することで感染します。
空気感染や水系感染はしません。
感染してから3時間以内で症状が現れ、以下の症候があります。

高熱を伴うインフルエンザのような徴候の後、重篤な認知症状を示します。
最初の徴候から約20時間後、顕著な認知症状から約12時間後に昏睡し始めます。昏睡の時点で死亡したと判断します。
散発性の細胞壊死が発生し、壊疽状を呈する段階です。残存している組織は、本来の機能を果たしつつ著しく回復するように見えます。
赤血球の酸素含量が大幅に増加し、その結果、血流速度の低下と筋持久力および筋力の上昇が起こります。
数時間の間、筋組織、神経系統はあらゆる臓器不全の影響を受けません。
代謝が著しく低下し、感染者は10年以上栄養を摂取せずとも活動するようになります。
血液粘性が高くなり、銃創や刺創、切創からの出血が極僅かになります。
条件行動、運動制御、本能行動が損なわれ、認知能力は著しく低下し異常性を見せます。動物実験では過度の脳死により非活動状態になります。
感染者は損傷した神経系統に適応しますが、立ち上がる、2本の足で立ち続ける、歩く、噛む、掴む、這うなどの基本的な運動しかできなくなります。感染者は生きている人間を連想させる光景、音、匂いに積極的に向かうようになり、接触の機会があれば捕食を試みます。
完全に感染した対象を無力化する場合、頭部に効果的な外傷を与える必要があります。
以上のことからSCP-008は地球上の自然界で発生したのではなく、類似した複雑さを持つが異なる生態系から持ち込まれたと言えます。1959年、SCP-008の発見を受け、その根絶とG2サイト郡設立を目的とした短期協力協定が旧ソビエト連邦との間に結ばれました。協定が終了して以来、ロシア側が管理するSCP-008の状況は不明です。

ロシアが管理しているゾンビ感染症のウイルス。致死率100%です。

出典:

アイテム番号: SCP-009

オブジェクトクラス: Euclid

説明: SCP-009ははっきりとした鮮やかな赤色であることを除いて一見蒸留水(H2O)に見える約███Lの物体です。この赤色はすべての状態で判別でき、異常な特性が現れる前に汚染物質を識別する最も便利な方法として機能します。通常の水とは対照的に、SCP-009は-100°Cから0°Cの間に流体として振る舞い、それ以上の温度で固体として振舞います。-100°Cを下回ると、蒸気と同じように気化します。

SCP-009の原子構造調査において決定的な事実は判明しませんでした。この物質は、標準のエンタルピーの法則とは対照的な[編集済]を除いて、通常の水分子と同じような構造をしています。サイト██の異空間物理学の専門家である█████博士は、SCP-009が物理法則が反転した宇宙を起源としている可能性があると提言しています。

しかし、SCP-009の最も危険な特性は通常のH2Oを汚染する能力です。SCP-009が水と接触すると、未知のメカニズムを介してその異常な特性を他の物体や生き物に移します。実験の結果、氷、蒸気、お茶、フルーツジュース、海水、血液、および[データ消去済]を変換できることが示されました。 このプロセスが発生するのにかかる時間は温度と影響を受ける物質の正確な化学組成に依存し、3分から██時間かかることが確認されました。

Dクラス職員に対する実験の結果により対象が変換を行なうプロセスをうまく説明できます。これはいくつかの段階にまとめられます。

1. 初期被曝:被験者をSCP-009に曝すと、被曝表面に存在する水分を自らと同化させ始めます。たいてい、この段階の被験者はわずかな温かさを感じる以外は異常な徴候に気づきません。

2. 表層変換:被曝領域とSCP-009自身の温度が0℃を超えると、被曝領域に霜が形成されます。この段階の進行には一分から█時間かかり、この間に被験者は表皮に[編集済]の結晶を知覚し始めます。

3. 深部組織変換:SCP-009の温度が指数的に増加する結果、被験者の体が反応暴走を起こし[編集済]となります。[編集済]の氷晶により実際の失血量は最小限に留まり、██時間以上被験者は生存し意識を保ちます。

4. [データ削除済]

Dクラス職員に対する実験は20██/4/23以降中断しています。

出典:

アイテム番号: SCP-010

オブジェクトクラス: Safe

説明: SCP-010は、はっきりと区別できる鋳鉄の首輪に金属製の番号タグがついたものが六つ、それと一つのリモートコントロール装置から成ります。コントロール装置がSCP-010-1です。首輪はSCP-010-2からSCP-010-7です。首輪の中には入り組んだ電子部品があり、小さな(直径5mm、厚さ2mm)100Vのバッテリーで電力供給されています。バッテリーは充電可能です。

リモコンは重くて黒い箱で、旧式の携帯ラジオ送受信機に似ており、素朴な青みを帯びた白のブラウン管とラベルのない100個以上のボタンが、周波数チューナーとともについています。試行錯誤の結果、現在発見されている六つの首輪全ての周波数が見つかっています。ロシア語のラベルがピラミッドを建設する労働者のロゴとともに操作機に貼り付けられています。公式のロシアの企業や政府機関はどこもこのロゴを使っていませんし、貼り付けられたラベルの文言と同じ名前ではありません。

首輪を誰かの首につけ、留金をかければ、リモコンで挙動をコントロールできるようになります。アドレナリンの分泌を促したり、交感神経の活性化や非活性化をしたりする能力もあります。首輪のもっとも異常な特徴は身体の形態への影響力です。リモコンの使用者は犠牲者の姿態をある範囲で再構成できますが、リモコンのプログラミングについての知識さえあれば実質的には無限に姿態を操作できます。

よくアニメとかに出てくる、人を操れる首輪。意外にアメリカの人もファンタジストなこと考えますねぇ。

出典:


よろしければサポートをお願いいたします!クリエイターとしての活動費に使わせていただきます!