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芥川賞の候補になった時から気になっていた『推し、燃ゆ』を読みました。(といっても読んだのは1週間ほど前なのですが)

その後に、私のめちゃめちゃ敬愛する芸人さんも同じ本を読んだとおっしゃっていて勝手にとても嬉しくなりました。Wさんがこの本を読んだらどんな感想を抱くのかなと、とても興味があったので今回エッセイでその感想を聞くことができてnoteさまさまだなと笑

感想を聞いて、自分とはもっと違う深いところまで推測して読んでいろんな角度から物事を考えられていてさすがだなと感じて(誰目線よ)自分の陳腐な感想が恥ずかしくなりました。

私がこの本を読んだとき主人公の気持ちに共感しすぎて胸が痛くなって、いっきに駆け抜けることが出来ませんでした。リアルに自分の心を許せる相手がいないのも、SNSだと自分をよく見せようと少し偽ってしまうのも痛いほどよく分かりました。とくにバイト先で融通が効かなくてお客さんに怒られてしまうシーン、忘れ物をしても笑いにならない自分を客観的に見つめてるシーン、辛さが分かりすぎて途中で読むの辞めようかと思いました笑

少しずつ毎日に生きずらさを感じていて、でもそれは骨折の松葉づえとか形としてはっきり周りに伝わるものじゃなくて、言葉で説明出来なくて、家族にも友達にも理解してもらえなくて、やれば出来るよなんて言われてしまう。そんな主人公が抱える限りなくブラックに近いグレーゾーンの生きづらさ。推しを推しているときの自分は唯一まともな存在だと認められるんじゃないかななんて勝手に想像してしまいました。なんだか何度も何度も胸が痛くなって最後にはお願いだから幸せになっててくれと願ってしまいました。

帯に朝井さんが現代の若者を活写した作品だとコメントを寄せていましたが、まじでこの一言に尽きますよね笑。普段見ない振りをしている心の深いところをぐさぐさえぐられました。

以上!

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