爺ちゃんの独り言 162
読了 以下、無用のことながら 司馬遼太郎
司馬遼太郎さんの本を読むのは2015年12月馬上少年過ぐ 司馬遼太郎 新潮文庫以来だから超久々ですね。
親鸞関連の話題が多く、歎異抄、浄土真宗、蓮如上人、石山本願寺、三河の一向一揆等のコラムは斜め読み。(つまり大半を斜め読みした)
面白かったのは、
まず桂米朝を称賛していたところ。春団治が作った芸風を春団治以前の上方落語に戻し、一流の芸術に高めた。噺の中でも「景清」を勧めてたのでユーチューブで初めて聴いて楽しんだ。
次は新田次郎と藤原てい夫妻の子供が藤原正彦とわかって凄く驚いたときのコラム。
国家の品格は、2005年?にヒットして、☓☓の品格 という本がその後いくつも出た。
(流れる星は生きている、か、藤原ていさんのエッセイは読んで見ようかな?)
小中高生の時は小説をよく読んだ。
司馬遼太郎作品では、
竜馬がゆく
国盗り物語
坂の上の雲
以外に多数読んだけど俺も社会人になり、段々といわゆる「司馬史観」から離れた。
久々に読んで驚いた。司馬遼太郎さんが亡くなって来年で四半世紀になる。
著者と年齢が近くなったせいか好みは加齢に伴い変わるとはよく言われるが、なるほどっと思える内容が増えた。
とはいえ小説フィクションは感性が同じじゃなきゃ読んでて辛くなる。
事実は小説より奇なりノンフィクションか対談の方が良い。本は画面と違って自分のペースで読めるのが良い。
司馬史観は、敗戦の日に「俺達はなんて馬鹿な国に産まれたんだろう。明治やそれ以前はこんなふうな国じゃなかったんじゃないか」から始まってる。
(約10年前、民主党に投票してあまりにもバカな政権に投票を悔やんだ経験に似てるか)
今思うと年寄りが言う「最近の若いもんは」に似てるんじゃないかな。
地理的状況は変わらないけど
司馬史観には、特に経済の視点が足りない。
今は、仲良くしたくても相手が不法侵入してくる。ほどわかり易いのに忍耐してる。
中国やアメリカからすると(大陸に蓋の様に被さる)日本は邪魔かも知れないが
意外と、両国にとって良い存在になるかも知れない。
但し、文明の衝突のような記載は感情の衝突に読み替えましたが(笑)
いずれにせよ年取ると好みと意見が変わるなぁー。
以上、爺ちゃんの独り言でした。m(__)m
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