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爺ちゃんの独り言 146

読了 中国人的性格 アーサー・H・スミス  訳 石井宗晧・岩崎菜子


米中争いの今。中国に20年滞在したアメリカ人宣教師が1890年に出してヒットした本を読んでみた。

日本が影響受けてる所と違う所

気になる部分を引用し私感をツラツラと。


中国の思いやりの欠如と 残虐性は表裏一体である


> 何の儲けにもならない 政治に関わることなど、実に馬鹿馬鹿しい


>教養ある中国人は、西洋の国々が 中国より優越しているとは思っていない。


第十一章 無神経

の終わりに面白い文章があった。

果たして「神経質な」ヨーロッパ人と、疲れを知らずどこにでも浸透していく粘り強い「無神経な」中国人のどちらが20世紀の争いで生き残るのに適しているのだろうか。

日本人もアメリカから中国人と同一に思われてたんだろうな。

20世紀、原爆投下して占領して初めて日本人が中国人とは「少し」違う。と(一部の欧米人に)わかったんだろうな。


 礼儀とかけて空気枕ととく。その心は?

(空気枕も礼儀も)なかみはなにもないが、ショックをかなり和らげることができる。


物欲を制限し、浪費しない。以外に僅かの労力で多くを得る事が中国の倹約の意味。食べ物を無駄にしないので残飯が少ない。

日本で言うケチが当たり前。


仲裁の目的は、全ての人の「面子」を保つ事であり、真実を明かすことではない。モロ文科系 感情優先。



訳者 岩崎さんのあとがきより

原著タイトル

Chinese Characteristics

戦前の日本のタイトル

支那人気質


1900年初 日本でも読まれた。(中国に侵攻しようとしてたんだからある意味当たり前)

岩崎さんは、

魯迅の阿Q正伝などの小説群や、面子についてをはじめとする雑文を読む事で更に中国人気質がわかると勧めている。


戦後書かれた中国本で共通点を敢えてあげれば、「面子」を重んじる国民性だろうな。


元々40章あったが、27章になったらしい。

削除された章の中でも

食べること

和を重んじる性質

人を怒らせることへの恐怖

基礎の軽視

利他主義の欠如

の章は読みたかったなぁ。


以上、爺ちゃんの独り言でした。

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