俺にとって芸人とはビジネスの一環である

俺は芸人をビジネスとしてやっている。芸人をやりたいと思うことは生活しててあまりに少ない。
そもそも俺がこのスタンスでいるのには、俺の奇行が多すぎて一般社会では活躍しずらい、芸人は個人事業主であるため労基法外におかれ社会的に弱い立場にある、自分が思う面白いことを他人に伝えることの難しさ、コンビ仲を維持する難しさ等いろいろある。
そもそも売れてる芸人として名前が上がるのは何人だろう❓みんなも考えて欲しい、田舎のおばあちゃんでも知ってる芸人なんてのは何人だろうか。大体50人ぐらいかな

田舎のおばあちゃんが2,000人も芸人を知ってると思いますか❓そんな芸人マニアなおばちゃんはいないでしょう。
ただ、この2,000人と言う数字、これは一年間全国の芸人の養成所の入学者数に匹敵します。吉本で1,400人、もろもろ小さな事務所で約600人というところかな。もちろんそれ以外にも養成所に入れない、事務所に入れない自称芸人の痛いやつも無数存在する。
近年のお笑い芸人はデビューが遅い傾向が見られ、元焼肉屋の店長、自衛官、医者などがフルタイム労働者という立場を捨てて戦いにくることも少なくない。もちろんそのような方々は話の引き出しが多く、既知に富んでおり、しっかり自分の立場を弁えることができるため業界人からしても抜群に扱いやすいのである(面白いかは別として)
そういった魅力的な人間の陰で態度が悪く、遅刻を頻繁にし、何の職歴もないみすぼらしい人間は全くのアウトオブ眼中である。
私は、フリーターをしていた時周りの自称芸人の2人があまりにも何の変哲もない既知に富むわけでもないウケ狙いばかりの苦しい連中ばかり出会ったため始めただけだ。

普通に働けるなら普通に働けよ、やりたいことをやるという言葉を考えた人間には言葉のグッドデザイン賞を贈りたい。
ここまでさまざまな場面で使われる都合の良い言葉は存在しない。
芸人を目指すな!お前らは、半径5メートルより外を笑わせようとしても誰も幸せにならない。