見出し画像

お笑い芸人はビジネスかアートか

お笑い芸人をやりたくてやり始めている。というのが同期の芸人の必ずと言っていいほどのテンプレートである。
お笑い芸人をやりたくてやるという感覚が分からず、その真相に迫るため同期の芸人の柴助ロボくんの家に泊まった。
というよりそもそも、どこに住んでるか彼にLINEできいたら住所をいきなり送ってきたので突撃した。

授業に寝坊した私に自作のスタンプでメッセージをくれた。こんな無条件な愛がこの世にあるのか。
授業内容が分からなくて困っていると想像してくれて自分から授業内容を送ってきてくれた。


そこは、高円寺駅から徒歩20分の風呂無しトイレ共同家賃2万円物件だった。部屋に入るやいなやタバコに匂い、散乱した食べ物の食器、壁に貼られたままの4月の目標(6月にもうなっているというのに。。)などゴミ屋敷のようであった。
見た目は清潔で人当たり良い人間だったので驚いた。だが、彼の生活は実に自由で昼間もライブまで寝ておりバイトもせずお金がなくなったら配達員をするといういわゆるその日暮らしである。
ドキュメンタリーでしか見たことない光景に思わず衝撃を受けたが、底抜けに明るく私に接してくれるしどこか心に余裕があって楽しそうな姿が見てて羨ましかった。
私は泊まるための対価として大掃除をした。

大掃除後の部屋、7か月ゴミ出しをしてなかったらしい
呑気にしている彼は柴助ロボという名前で芸人活動をしている、九州大学の数学科を3留したのち退学となっている。

面白い人、周りから一目置かれる人、どこか好かれている街の変わり者とはこういう人なのかと。家に行くまで柴助くんの個性が分からなかったが、家に行くと尊敬して不思議な気持ちになるのであった。
私自身芸人生活をビジネスと捉え、売れる気配がなければ辞めると公言していたのだが彼があまりにも芯までアーティスティックな人間だったため芸人とは何か考えさせられた。

お笑い芸人はビジネスかアートか