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山中鹿之助について調べています。
有名な言葉が

「我に七難八苦をあたえたまえ!」

なんです。
こんなことを言う山中鹿之助のことを、今の時代に生きる人々は理解しにくいと思います…。

最近は
・自分の為に生きることが大切。
・面倒くさい事、やりたくない事はしなくてもいい。
・やりたい事だけする生き方がカッコいい。
なんて言われています。

そんな時代に

「我に七難八苦をあたえたまえ!」

ですからね。
自分で辛さ、苦しみ、悲しみを求めて生きようとしたんです。
それは全て、尼子家再興のため。
自分が仕えていた家の為。
今でいうと、倒産した会社の再興のために、

「我に七難八苦をあたえたまえ!」

というているようなものです(笑)
『M気タップリ』ですよね。

でも、なんかそれもちょっと違うような気がします。

日本史を見てみると、自ら望んでいばらの道をいく方の物語が沢山あります。

有名なのは、赤穂義士伝。
主の浅野内匠頭が殿中松の廊下で吉良上野介を斬りつけたことが発端の物語です。
とても大切な場所で斬りつけることは法律で切腹と決まっていたので、浅野内匠頭は切腹となりました。
ところが、赤穂義士たちが怒るんです。
「喧嘩両成敗が普通やのに、なんで吉良には何のお咎めもないねん」
こういう風に赤穂義士たちがブチ切れた結果、家族や関係者に多大なる悲しみと苦しみを与えて、遂に吉良上野介を討つんです。
気持ちはめっちゃよくわかるし、僕もこの物語で泣いたりするんですが、冷静に考えるともっと別の解決方法があるような気がします。

他にも、例えば新選組。
あれも幕末の弱体化していく幕府の元で、夢の実現のために、武士になった方々の集まりです。
でも、きっと『俺たちに明日はない』と思いながら、毎日、斬りあっていたと思います。
なんていうか、もっと楽な道があるはずなのに、どうしても大変な道をあえて選んでしまった方々のような気がします。


武士になったんだから、幕府のために生きないと仕方がない‥‥。
だって、武士だもん…。

土方歳三なんて、北海道までいっちゃうんですからね。
ずっと負け戦で逃げようと思えば、途中でいくらでも逃げられるのに、やっとなれた武士にしがみつくんです。
その気持ちもめっちゃよくわかるけど、『何とかならなかったのか』、と思ってしまいます。

よく考えると、『レ・ミゼラブル』『ハムレット』など世界中で心をうつ物語も「何とかならんかったのか」と思う場面が何度もでてきます。

この「何とかならんかったのか!!!」と気持ちがいつの時代にも人の心に何か作用するのかもしれません。

山中鹿之助、めっちゃ頑張って、何度も尼子家再興の一歩手前までいっているのに、何とかならんかったのか!!!!!!

また、物語が動き始めた!!


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