20241005 書く
日記を書く。今日は書かないと駄目だと思う。
尊敬している、正確に言えば勝手に敬愛している人のトークイベント+サイン会に行った。チケットを取ったのが約一ヶ月前。この一ヶ月で人生に色々あったので、今日が人生のピークになるんじゃないかと思いながら過ごしていた。
過ごしてみて思った。これはピークではなく始まりかもしれない。
というわけで本当ならイベントであったことなどをきちんと書きたいところなのだが、一点最初に言い訳をする。私は他人の話を聞き続けることにどうしても難があるので、トークイベントのレポートは避けようと思う。
特性なのか性格なのかはわからないが、授業や会議など少数対多数で話をされるとぼーっとしてしまうタイプなのだ。ぼーっとするというのも少し語弊がある、いくら聞き続けていたくても記憶がプツプツ途切れてしまうという方が正しい。センター試験の時もリスニング中に記憶が切れてしまい酷い点数を記録した覚えがある。今日は本当に貴重な機会だったのでできる限り逃さないよう注意していたが、それでもおそらく五割くらい話を聞き逃している気がするな。
ただ、今日のイベントは幸いにもアーカイブがある。トークイベントについては、各自アーカイブを見返した方が良い。私もアーカイブを見て全ての内容を吸収しようと思います。
一応ざっくりと概要だけは書いておこう。
リンク先にもある通り、小説家でありライター、クリエイターである品田遊氏(ダ・ヴィンチ・恐山氏)と岡本真帆氏との対談イベントでした。対談パートでも質問パートでも、かなり文章創作にまつわる話をなさっていた。出版記念イベントだから当たり前か。
「継続することの大切さ」「いいものを創るには駄作でもいいから生み出し続けるしかない」という話が多く、日記がほとんど月記になっている私にはかなり身につまされた。私のような話を聞けないタイプの人は、話の大枠だけを受け取って感銘を受ける能力が高い。
感想で言うと、「書いているうちに勝手に文が喋り始める」という主旨の話がとても共感できた。今も指の動くままに任せて文章を書いている。余談だが私はこのモードを「ゾーンに入る」と呼んでおり、ゾーンに入った時は筆が進む代わりに読むに耐えない文になっていることが多い気がしている。
基本的に私はゾーンに入った文章を推敲して日記としてアップロードしているが、彼は日記においては推敲をあまりしないと言っていた。推敲は編集作業にあたってしまい継続性を妨げるのでなるべくロウ(raw)なものを出そうとしているそうだ。
やっぱり継続性だな、自分の中の不必要に崇高な部分とどう向き合うかが問題な気がする。自分の中の問題意識がはっきりしたという点で、かなり私にとって大切な一日になった。ただ、この話は自分の中で言語化できていないのでまた後日。
最後に、未来の自分への鼓舞の意味も込めて、サイン会での出来事を記録する。
緊張であまり話すことはできなかったが、彼の出版を喜ばしく思っていること、日記を楽しみにしていることを伝えてその場を去った。去り際に何かを言われた気がした。 対談相手の方のサイン待ちをしながら「なんて言ってたんだっけ」と音を頭の中で反芻してみる。
「日記を書いてください」と言われた。
note書きの中には彼に影響を受けた人もかなり多いと思う。例に漏れず、私も彼に触発されて日記を始めた一人だ。
私が日記を書いていることをもちろん彼は知らない。けれど、「日記を書いてください」という誰からも言われたことのない言葉を、きっかけである彼から言われた。
今日は書かないと駄目だと思った。
細々でいいから続けていけたらいいな。そう思えたという意味で、今日は始まりの日だ。もっとも、私のインターネット活動は断続的に発生するエネルギーの連続にあまりにも近いのだが。