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ヒット曲分析#02 メロディにコントラストをつける

AI作曲アプリAmadeus Codeを開発する時に過去60年分のヒット曲を学習データとして分析しました。その中で気づいた点をシリーズで公開していく「ヒット曲分析」。今回はメロディのコントラストについて分析していきます。

Havana / Camila Cabello(’18)
2018年、ビルボード最高位1位、年間4位を記録したヒット曲。アップライトピアノのリフが印象的な曲ですね。分かりやすくメロディを打ち込んだので聞いてみて下さい。

STAY
まずサビのメロディを見てみましょう。

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赤で囲んだ音符のように連続して同じ音程がつづく箇所があります。同じ音程なので「STAY」としておきます。このフレーズは、この曲のタイトルでもある「Havana ooh na na」の部分です。
同じ音程を連続させることでより印象に残るメロディを作りやすいです。

STEP
それに続く青の線でつないだフレーズは、音が隣の音に上下で動いています。音階の隣の音に移動するので「STEP」とします。STEPは最も基本的な音の動き方です。ドレミレド、ソファミレドなどもSTEPです。

サビはSTAYとSTEPを交互に登場させてメロディのコントラストをつけているのが分かります。

今度はPre Chorusのメロディを見てみましょう。

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LEAP
最初のメロディは「Ooh-ooh-ooh」とファルセットで歌っている部分で、矢印のように5度で音が飛んでいます。音が飛んでいるのでこれを「LEAP」とします。このように音が飛ぶフレーズが含まれると非常に力強いメロディとなります。その後にSTAYのフレーズを挟んで今度は下に音が飛んでいます。ここの最初の4小節を見てみると
「LEAP ↑」→「STAY」→「LEAP↓」→「STAY」と1小節毎に性質の異なるフレーズがつながっています。

コントラスト
同じようなメロディの動き方をするのではなく、STAY、STEP、LEAPとメロディの進み方を変えることでメロディにコントラストが生まれます。「STAYのちSTEP、ときどきLEAP」のような感じでメロディに変化をつけてみましょう。きっと印象的なメロディができるはずです。


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