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【観戦記】アタランタ対サンプドリア(セリエA第31節)

はじめに

こんにちは。7/11の週からJリーグは5000人以下もしくは50%以下のキャパでの有観客試合が始まります。毎日無観客試合を観てきた私は既に無観客に慣れてしまったので、逆に慣れない雰囲気になる気がします。

今回は、ユーヴェの相手を知ろう企画の最終回、アタランタ対サンプドリアの一戦を観戦します。ここ数試合アタランタの試合を観てきて、勝手に愛着が沸いてきたのは否めません。サンプドリアには日本代表DFの吉田麻也選手が在籍しており、日本人サッカーファンからも注目されているチームです。前回対戦は0-0の引き分け。4位アタランタは3位インテルとの勝ち点差が1。確実に勝っておきたい一戦です。DAZNで観戦、無観客。

スタメン

アタランタ

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ほぼフルメンバーを持ってきました。イリチッチは久々のスタメン。


サンプドリア

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サンプドリアは4-5-1。吉田麻也はコリーとCBを組みます。ワントップにはガッビアディーニが入ります。クアリアレッラはベンチスタート。

注目はキーパーのアウデーロ。ユーヴェが育てたアウデーロはサンプドリアでレギュラーの座をつかみ、ビッグセーブを連発。イタリア期待の若手GKの一人です。


試合メモ

前半

アタランタボールでキックオフ。

1分 サンプにチャンス。サイドバックのムルーが上がり左足シュート。グラウンダーのボールは枠外に逸れていきました。

アウェイのサンプが押し気味に試合を進めます。マイボール時積極的に走って仕掛ける。アタランタは低い位置からロングボールでサパタに当てて展開を狙ういつものパターン。

10分過ぎからサンプドリア陣内で試合が進むようになりました。サパタとマッチアップする吉田。サパタに引き付けさせておいてサイドやサイドに流れたイリチッチ、そこからクロスという狙いが伺えます。

19分 サンプドリアはカウンター狙い。ガッビアディーニ含め全員で守備してから少ない人数でフィニッシュまで持っていきます。ガッビアディーニのシュートは相手に当たりCK。

23分 CBジムシティにイエロー。つくづく思うのはアタランタセンターバックはいらんところでカードもらいがち。

かなりフィジカルコンタクトの多い試合です。笛もよく鳴る、それだけ両者高いプレッシャーをかけあっているということでしょう。

29分 カウンターからのガッビアディーニの強烈左足シュート。ゴッリーニがパンチングでCK。サンプドリア最大のチャンスでした。さすがガッビアディーニです。

アタランタディフェンスは守備への切り替えの際に、基本3人のCBしかいないので相手を見ながらのマークになるので少しプレッシャーをかけるタイミングが遅れます。どうしてもサイドが高い位置をとるので仕方ない部分ではありますが。

38分 ゴメスの低い位置からのロングボールを受けたサパタが、吉田の裏をとりシュート。飛び出したアウデーロにセーブされます。アタランタ前半最大のチャンスでした。

39分 今度はサンプドリアのシュート。惜しくも右枠外へ逸れます。

41分 つぶされたイリチッチからサパタ、右に展開してハテブールのシュート。枠内に飛んだシュートはアウデーロの横っ飛びで防ぎます。非常にシュートが増えてきました。

サンプドリアはコリーが迂闊につっかけることが多いので少し心配です。逆に吉田は落ち着いています。

前半終了 アタランタ 0-0 サンプドリア

前半総括

序盤に仕掛けたのはサンプドリア。しかしアタランタも集中して試合に入っていました。アタランタがボールをサイドに散らし、サパタに当て、ときどきイリチッチが侵入。それに対しサンプドリアはカウンター狙いでガッビアディーニがフィニッシュまでもっていっていました。ガッビアディーニは光っていました。

サンプドリアは右からの攻撃中心。対するアタランタもハテブールを中心に右からの展開が若干多かったでしょうか。

アタランタはカウンターを受ける際に少しプレッシャーにいくタイミングが遅いことがあり、フィニッシュまで持っていかれています。カウンターを受けない為にもサンプドリアのように確実にフィニッシュまで持っていくことを意識した方がいいでしょう。

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後半

アタランタの前線3人はゴメスを低い位置、サパタを高い位置、その間でちょい右にイリチッチがポジションをとります。サンプドリアのCBコリーがイリチッチにつられがちなのでコリーと吉田の間に結構スペースが生まれています。何度かここにサパタを走らせるボールが入っているので、ここがキーになりそうです。

アタランタは交代を入れてゴメスを左、4バックにしてきました。相変わらず球際が激しく、よくファウルが起きます。

62分 挙句の果てに文句を言い合ったラニエリ監督、ガスペリーニ監督両者にイエロー。

65分 ゴメスに剥がされた右SBベレジンスキにイエロー。文句を言ったラニエリ監督が退席処分となりました。

68分 イリチッチ、パシャリッチを下げてムリエル、マリノフスキー。イリチッチはまだフルでやるのは厳しそうです。

74分 ゴール!ラファエルトロイ!右CKをファーポスト手前で見事なヘッド!均衡を破りました。マークしていたベレジンスキより頭一つ上回っていました。

84分 ゴール!ムリエル!CK、マリノフスキーのキックはニアでサンプドリアFWガストンラミレスがクリア。ルーズボールを拾ったムリエルが遠目から思い切ってシュート!ゴール左に突き刺さりました。ムリエルは二戦連続ゴールです。

二点とも交代選手の貢献によって生まれたと言っていいでしょう。誰が出ても同じように戦える強みをこの試合でも感じさせます。

試合終了! アタランタ 2-0 サンプドリア

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試合総括

ガスペリーニ監督の采配が見事に当たった試合でした。後半に4バックにしてガッビアディーニを消すこと、交代で入れた選手がゴールとアシストを決めたこと。

何度もファウルで止まり、しまいにはラニエリさんが退席になるなどタフな試合でしたが、手堅く勝った印象です。


次節はついにユヴェントス戦!!

ついに次節の相手は大一番、絶対王者ユヴェントスです。ナポリ、カリアリ、サンプドリアと観てきましたが、いずれも無失点で切り抜けてきました。しかしながらユヴェントスにはロナウドとディバラがいます。彼らに早々に決められるようなことがあるとここ数試合で出来てきたような戦いができなくなります。どういった入り方をするのか、注目です。

また選手層の厚さにも驚きました。チーム全体でレベルが上がっている印象があります。FW控えにムリエルがいますし、デローンやカスターニュが入っても卒なくやれていますし、ディフェンスは簡単にカードもらいがちですがそれでもやれています。この点は若干ユヴェントスより優れている点と言ってよいでしょう。

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