初めての合同誌企画の運営。自分なりに工夫したこと。
初めましての方は初めまして。じむの朔です。
この度、私は初めて合同誌を企画運営しました。
できた合同誌はこちら→https://misruno.booth.pm/items/5756896
(R18作品に注意です。未成年は見ちゃダメよ)
今回の運営は初めてながら手ごたえを感じたので、備忘録として記事にしました。初めて合同誌を作る際の参考にしてもらえればうれしいです。最後に使用したスプレッドシートのサンプルもあります。
前置き
「自キャラの本が見てみたい」。そうこぼした私に声をかけてくれたのが、自身も自キャラの合同誌を出しているミスルノさん。そのミスルノさんのご厚意で、自身のサークル「MisSing」(https://misruno.booth.pm/)で編集、製本及び頒布をしていただけることとなり、夢だった自キャラの合同誌製作及び頒布が実現しました。
よってこの企画は、私が運営・管理、ミスルノさんが製本、ミスルノさんのサークルで頒布、というところまで決まったところからスタートします。
企画前
打ち合わせ用シート
さて、初めての合同誌、しかも共同作業です。構想やスケジュール、印刷費や売り上げの扱いなどをすり合わせなければなりません。
ここで大切にしたのは、「漏れがないこと」「記録が残ること」です。チャットで打ち合わせすると、一つの相談に対してレスポンスがあるまで次の相談に進みにくく、ログも流れていくし、効率が悪いと思いました。
そこで作ったのがこの「打ち合わせ用シート」。検討事項を表にまとめてミスルノさんに送付、そのお返事を追記してもらうことで打ち合わせをしました。検討事項は重要度によってランク分けし、解決したものはグレーダウンして整理しました。
結果、検討事項を全体的に眺めながらやり取りすることができ、お互いの制作イメージをズレなく合わせることができました。やり取りも2~3往復で済んだので楽でした。
依頼用シート
依頼する際は一目で必要事項が分かるようなスプレッドシートを作って送りました。伝達事項が多い場合、テキストベースだと目が滑りやすく、漏れが発生しやすいので、こういった形がマッチしていると思います。(このテンプレはミスルノさんが使用しているものをいただきました)
大切なポイントとしては、今回R18なので、局部修正は製本時に一括で行うということ。修正の程度にムラがあると、頒布物チェックの時に引っかかる可能性があるそうです。
絵師さんへ依頼
声をかける絵師さんの選定
いよいよ依頼です。Skebで依頼したことがある方とVRChatのフレンドにDM等で声をかけました。依頼するときの文章はこんな感じ→
最初も最初なので、本当に身近な人から声をかけて行きました。VRChat以外で絵師さんたちとつながることができたのはSkebのおかげです。
人数調整の方法
依頼文送付から2週間を返答〆切とし、目標人数に足りない分を追加募集する形にしました。追加募集の返答〆切も2週間にして、全体で1か月で参加者が固まるようにしました。
参加者進捗管理シート
依頼するときから納品まで使っていたのがこのシート。
・参加の可否
・依頼の進捗(X、Discord、pixivのどこで連絡したか)
・絵師さんの連絡先(Xアカウント、本への掲載の可否)
・連絡の漏れチェック
・納品状況
・献本の希望内容、受け取り場所、チェック
などをこのシートで一括管理してました。このシートはミスルノさんにも共有し、全体の進捗をいつでもチェックできるようにしました。
正直、このシートが上手く機能したのでスムーズにできたといっても過言ではないです。
参加者への連絡について
最近はDiscordなどに参加してもらって、そこで一斉連絡をする人もいるようですが、私は個別連絡にこだわりました。Discordは、送る方は楽なのですが、受け取る方からすると通知が埋もれやすく、見逃しやすそうだと感じたためです。ただ、参加者同士が交流する場を用意する意味では有用なので、合同誌第2作目からはDiscordも運用しています(それでも連絡は個別が基本です)。
連絡の頻度は、
・月1
・〆切1か月前
・〆切1週間前
・↑に加えて必要に応じて数回
と言った感じで送りました。多分これくらいがちょうどいい気がする。
締め切り2か月前まで
年末、参加者が決まったタイミングで一度連絡しました。特に重要な項目はここで念押し。その後は資料の追加などがあった際に連絡をしました。
締め切り1か月前
1か月前に一度リマインド。1か月くらいのスパンで作業スケジュール組まれている方が多いと感じたので、ここでの連絡はマストな気がする。
締め切り1週間前
送ったアンケートはこちら
前半は献本の受け取り方法について。
後半は企画運営についてのアンケートを付け、前半の内容と抱き合わせにすることで回答率アップを狙いました。 ここでのフィードバックが第2作でめっちゃ役立っています。
締め切り後
締め切り後は、納品遅れている方への対応を行った後、製本作業。早割できたおかげでかなり印刷費を抑えることができました(ミスルノさんありがとう)。
イベント当日
献本準備
献本を郵送希望にした人の分、宛名を書いたゆうパックをイベント会場に持ち込み、その場ですぐ本を封入しました。そしてイベント終了後にコンビニで即日投函。多分これが一番早いと思います。
「物理本だとかさばるので電子版だけください」と言う方も結構いたのが意外でした。
最後に
今回合同誌を初めて作成するにあたり、頒布までの流れと、自分なりに工夫した部分をまとめてみました。
合同誌に限らず、企画は準備が8割だと思います。
特に今回は共同作業なので、スタッフ同士足並みをそろえるための準備をしっかりやったことが、スムーズな企画運営につながったと思います。
(もちろん、参加者の皆様の協力があってこその運営です。ありがとうございました)
最後に、私が作った管理用スプレッドシートのサンプルを置いておきます。
改めて、ミスルノさん、合同誌参加者の皆様、手に取っていただいた皆様、応援してくれた皆様、ありがとうございました。これからも、みんなが楽しく制作活動ができる企画運営を行い、素敵な本を作っていきたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?