音楽教室にまつわる著作権問題を考えるシンポジウムを見ての感想
ツイートまとめです。先に結論を述べますが、2時間かけてみる価値は無いです。議論の前提として音楽教室が協議を無視し続けたという事実を全く無視した展開でありましたのと、上げられる問題点がことごとくこの事実を認識していれば誰が悪いかの結論が出るものであったため、あまり意義は無かったように感じました。
ただ瀬尾太一氏の発言は現実的な内容でしたのでそこは意味があったように思います。上野達弘氏の発言内容は上記の協議に関する事実関係をしっかり把握されておられたように感じました。
主催者挨拶
田中辰雄氏(GLOCOM主幹研究員/慶應義塾大学経済学部教授)
講演1:「音楽教室事件東京地裁判決の解説」
上野達弘氏(早稲田大学法学学術院教授)
講演2:「NexToneが考える演奏権管理」
阿南雅浩氏(株式会社NexTone代表取締役CEO/金沢工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科 客員教授)
講演3:「著作物の流通促進と集中管理」
瀬尾太一氏(日本写真著作権協会常務理事/日本複製権センター代表理事)
講演4:「音楽著作物利用契約の在り方について」
林いづみ氏(弁護士)
パネルディスカッション
司会の渡辺智暁氏(GLOCOM主幹研究員/教授)
+講演された4名
総括
全体的に事実関係の把握が極めて不足していると言わざるを得ない内容であったように思います。既に自分がTogetterで否定してきた内容から出る事も有りませんでしたし、あまり意義を感じられませんでした。
が、瀬尾太一氏、上野達弘氏の発言はしっかりとしていましたし、議論として成り立つ内容、下地になりうる内容であったように思います。特に管理団体の競争が利用者の側には向かない事を明言された点と、協議のテーブルについてこなかったという事実の提示がなされていた点については高く評価していいと思います。
ただ議論のレベルとしては高いとはお世辞には言えませんでしたし、この程度の内容でシンポジウムと銘打ってしまう辺りには、現状の不理解を体現しているなと感じる所でありますし、つらい現実を見たかなと思う所でした。
主催イベント
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