任意団体の通帳をゆうちょで得た体験まとめ

先日晴れてゆうちょの審査が通り任意団体の通帳を手に入れる事が出来ました。




 数年前のブログなどを拝見すると個人の団体というやや矛盾したものでも「たまたま今は一人しかいない」という建前で受け付けてくれていたようですが、現在ゆうちょでは一人でも団体という形では申請を受け付けていません。団体の構成員は最低3名からとなっているなど年々厳しくなっているとの事です。

 マネーロンダリングへの対策として非常に厳しくなっていく傾向との事で、ネットにある任意団体の通帳取得の方法が通用しなくなってきています。今回は2021/4月申請時点で通った内容をまとめますが、こちらも数年後にはもしかしたら使えなくなっている可能性が有りますがご了承ください。


用意するもの

・印鑑
・代表者の本人確認書類
・来局者の本人確認書類(代表者本人が来局の場合は不要)
・活動実績の分かる資料
・団体の名簿
・団体の規約
・団体の総会議事録
・団体の収支報告書(団体立ち上げ直後で収支報告が無い場合は窓口でその旨を伝える)

郵便局で記入するもの

・口座開設の申込書
・口座開設にあたっての確認
・取引目的等の確認

定番の用意するものについて


・印鑑
・代表者の本人確認書類

 印鑑と本人確認書類については定番の用品ですので、他の会員登録などでも用いる本人確認書類、印鑑と考えればいいと思います。

 当然ですが引き出しの際に用いるので印鑑は実印である必要があります。

 本人確認書類は運転免許証などの顔写真入りの証明書類が必要となります。パスポートやマイナンバーカード等ですね。


・来局者の本人確認書類(代表者本人が来局の場合は不要)

 口座開設のために郵便局に足を運んだ人と、口座を開設する代表者が別人の場合は必要となります。


・口座開設の申込書
・取引目的等の確認
・口座開設にあたっての確認

 これら郵便局で任意団体の口座を開設したいと伝えれば用意してくれます。
 
「口座開設にあたっての確認」が地味にハードル高いのですが、これは団体の規約に関わってきますので口述します。

比較的ハードルの低い用意するもの

・団体の名簿
 
 氏名、団体での役職、住所、電話番号の記載があれば大丈夫です。

 冒頭でも書きましたが団体として認められる構成人数は3名からですのでなんとか集めて下さい。

・活動実績の分かる資料

 GY.Materialsではフライヤーを用意しました。団体の立ち上げ日がTriArtのvol.1よりも後であったためこれは個人の実績ということで認めてもらえませんでした。昨年の文化芸術活動の継続支援事業についても同様に個人の実績ということでした。
 
 なので提出した資料としては沖縄学のものと777のもの2つとなりました。

比較的ハードルの高い用意するもの

・団体の規約

 一番しっかりと作らなければならないものが規約ですね。「口座開設にあたっての確認」において団体の規約にチェックが入りますが、規約内に以下の項目が一つでも抜けていた場合、窓口で受理してもらえません。

1.役員の選定の規程や慣行が定められているか。(要議事録)
2.総会の議決で多数決の原則が定められているか。(要議事録)
3.会員の資格、除名について定められているか。(要議事録)
4.代表者の選任方法、任期、権限などが定められているか。(要議事録)
5.総会の運営、開催に関する規定はあるか。(要議事録)
6.収支を管理する規定、管理体制は実勢にあるか。(要議事録)
7.団体脱退時に構成員が自分の持ち分を得る規約や習慣が存在しないこと。
8.規約に団体の名称が明記されているか。
9.規約に団体の所在地は記載されているか。(事務局、事務所はNG)
10.規約に団体の目的は記載されているか。
11.規約に代表者による記載内容を証明する署名があるか。
12.団体の設立年月日が明記されているか。

 このチェックリストのうち1から6に関しては規約に沿っての運用を実際に行っている議事録の提出が必要になります。

 例えばですが、GY,Materialsではこれらの提出にあたって代表の選任方法を変更し、代表を一旦解任したのちもう一度投票するか否かを議決にかけました。

・団体の総会議事録

 総会の議事録を作成する必要がありますが、立ち上げたばかりで総会も何もありませんでした。
 
 立ち上げから色々と指摘を受けながら会員の追加、規約の変更などを臨時総会と称して何度か開き、その議事録を提出しました。
 
 ちなみにこれらの会議は基本的にFacebookのグループチャットを活用しています。株主総会などでもコロナ禍でチャットでの参加を促すケースもあったため行けると考えまして、結果として受理されていますので必ずしも面と向かって会議室である必要は無いようです。
 
 余談ですが、時間、場所の都合をあまりつける必要がなく、会議としても数日にわたってじっくりと協議できるためグループチャットは総会にも便利なのではないかと勝手に思ってます。

・団体の収支報告書(団体立ち上げ直後で収支報告が無い場合は窓口でその旨を伝える)

 立ち上げたばかりなので収支がそもそも存在しません。普通に活動して何年か経つ団体であればすぐに作れると思いますので言うほどハードルは高く無いと思います。

 新規に立ち上げて間もない場合は、局員の人が特記事項に「立ち上げて間もないため収支報告書無し」の旨を記載してOKとのことでした。なので窓口でそのように伝えて下さい。

テンプレ

 今回作成した規約を改変してテンプレートにしてみました。議事録についてもテンプレートとしてご提供しますので使えそうであれば利用してみてください。

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