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あなたは生きていてね

2024年6月16日
遂にこの日が来てしまった。
CRYAMYの特別単独公演「CRYAMYとわたし」。
発表されてから約1年間、私のTwitterのTLにはいつだって「野音集合で」のワードが流れていた。誰もが覚悟を持って迎えた今日、CRYAMYとわたしたちは野音に集合した。


全てが素晴らしかった。WASTARから始まり、ダブルアンコールを経て世界で締められる、CRYAMYの集大成だった。「生きよう」と感じられるライブだった。

今日の野音はきっと誰もが「解散」という未来を少なからず感じて見に来たんじゃないかと思う。
「ライブをすることが苦しくなることがあって」「それでも泣いてるやつ、笑ってるやつ、歯を食いしばっているやつ、貴方達がいてくれたから5年間続けてこれた」「ステージから見る貴方達が大好きでした」

"大好きです"ではなくて、"大好きでした"と言われてしまって、本当に今日が最終回になってしまうのかと思った。それでも最後、ジャガーを振り下ろし叩き割る寸前で辞めて笑顔になった彼を見てしまったからには、きっとまたギターを持って歌ってくれると信じるしかない。
「俺は素晴らしい人間じゃないから、人の前に立つことが許されていいのか分からない時がある」なんて言わないでくれ。あなたの歌で、今日何人の人が救われたんだよ。
カワノさん、CRYAMY、わたしたちの為にこれからも歌い続けてほしい。


マリアで「死ね」の代わりに「生きろ」と叫んでくれたこと、月面旅行の前に「この曲を大切に聴いてくれてありがとう」と言ってくれたこと、ラストの世界「人生は捨てたもんじゃないからな、死ぬな、生きろ」と伝えてくれたこと。
CRYAMYは最初から最後まで「この世界で生きること」を願い続けてくれた。自分がこの世界で生きることを願ってくれる人がいるというのは幸せなことだ。

私がCRYAMYと出会ってから約2年が経つ。たった2年、それでもCRYAMYは私にとって特別だった。
上手くいかなくて傷ついて苦しい時は月面旅行を聴いたし、誰かに愛されたい肯定してもらいたいときはWASTARを聴いて、辛くてどうしようもない日は泣きながら世界を聴いていた私にとって、CRYAMYという存在はあまりにも大きすぎる。いなくなってもらっては困る。

周りにバンド名を知っている人もほとんどいない、好きになってくれる人もほんの一部。今日のライブも、毎日全国で数え切れないほど行われているライブの1つに過ぎない。それでも、間違いなく今日野音にいた3000人にとっては救われるようなかけがえのない「CRYAMYとわたし」の時間だった。

あそこまで生きろと言われて、生きれないなんて言ってられない。絶対に長生きしなけらばならない。またCRYAMYの音楽を聴くためにも。
CRYAMY好きのみんな、また生きてどこかで集合しよう。

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