第26節 シントトロイデンvsズルテ・ワレヘム

レギュラーシーズンは残り8試合。
シントトロイデンとしては中位相手にホームで勝ち点を奪っておきたい。

試合結果

シントトロイデン1ー2ズルテ・ワレヘム
得点者
(シ)鈴木72’
(ズ)ドンぺ52’、ブルーノ55’

メンバー

両チームスタメンは以下の通り。
(黄:シントトロイデン 黒:ズルテ・ワレヘム)

試合経過

試合は開始から両者チャンスを創出し、一進一退の様相を呈する。前半10分、右からのクロスにヴォセンが合わせるが、シュミットがはじき出す。対するシントトロイデンも、12分に鈴木がグラウンダーのクロスに合わせるが、これはポストに嫌われる。

21分にはシントトロイデンに決定的なチャンス。ブルースのアーリークロスに鈴木が合わせ、GKのセーブしたこぼれ球にカカーチェが詰める。しかしこれもGKボスティンが素晴らしいリカバーでセーブ。ゴールを割らせない。43分にも好セーブを見せたボスティンの活躍もあり、前半はスコアレスで折り返す。

後半も開始早々に枠内シュートのチャンスを作ったシントトロイデンが、このまま押していくかと思われた52分、凌いだズルテ・ワレヘムが先制。左サイドから1対1を仕掛けたドンぺがカットインし鋭いドライブシュート。これが綺麗に逆サイドネットに決まり1-0。これで勢いづいたズルテ・ワレヘムは続く55分にもGKからのロングカウンターでブルーノが追加点。一気にシントトロイデンを突き放す。

意地を見せたいシントトロイデンは69分、クイックスタートから鈴木がネットを揺らすが、これはハンドの判定。それでも続く72分、右からのクロスに鈴木が頭で合わせ、今度こそゴールを陥れる。しかし反撃はここまで。シントトロイデンは試合を押し気味に進めるも、ホームで手痛い敗戦を喫した。

Scene of the Match

この試合は2試合連続ゴールを決めた鈴木のゴールについて。

~後半27分 鈴木優磨のゴール~

3-0位で勝っていてもおかしくない内容なのに、気づけば2-0になっている。カナリアスはやってはいけない試合をしてしまっている。そしてその責任は、このチームにおいて常に得点をとることを命題とされている背番号9にも当然のしかかっている。

このゲーム、鈴木個人としても決められるチャンスは多々あった。特に前半から、クロスに対してはマークを外してフリーで合わせたり、ヘディングを完全に競り勝って叩きつけたり、内容的には非常に力強いパフォーマンスを見せていた。しかしいかんせん点が入らなければ試合には勝てない。

直前にネットを揺らしたがハンドの判定で取り消され、いよいよ今日は彼の日ではないかもしれないと思われ始めた72分、ステウカースとのワンツーでブルースが右サイドを抜け出す。どフリーの状態でクロスを上げる準備が整う。中には2枚、鈴木とエンボヨがいる。鈴木はボディフェイクを入れ、ファーからニアへ流れてくるエンボヨとポジションを入れ換える。ペナルティエリアの真ん中、PKスポット付近でボールを待つ。

ブルースからはフワッとした合わせやすい弾道のクロスが放たれる。鈴木は相手DFより頭一つ高い跳躍でこれを捉える。今日何度目かの決定的瞬間。鈴木は前半と異なり、ボールを叩きつけずに首を振って角度を変えることを選択した。何度もビッグセーブを見せていたボスティンは、この時も素早く中央にポジションを戻し、シュートを迎え撃とうとしていたが、サイドネットに吸い込まれる軌道に追い付くことは出来なかった。ようやく得点が生まれた。外した事実は帳消しにはならないが、0と1では雲泥の差だ。

試合には結局負けた。シュートは山ほど止められた。明らかに課題は残ったが、一方でそれでもなんとか1点はもぎ取れるのだと、そんな力強さを見せつけたとも言えるかもしれない。確かにこの試合に関しては、決めるべきところを決めていれば勝てていた。しかし、悪いなりに結果を残す、というのもある種大切な能力だと思うのだ。

おわりに

シントトロイデンは、まあ負けはしましたが、セルクル戦もこの試合も中~下位相手ならチャンスの数自体は十分作っていて、内容的には結構希望の持てるものになってるんじゃないかと思います。(前節は見てないのでわかりませんが)

あとは点を取り、点を取られないという、それだけ実行出来れば(言うは易し行うは難し)。

鈴木はエンボヨがゴール前以外で幅広いタスクを担ってる分、限りなく1試合1点に近いペースでゴールが求められるかと。チームとしても鈴木に得点を取らせるような形になっており、評価を確立するチャンスでもあるので、20点位まで到達してほしいですね。


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